魂 / 詩:シュペルヴィエル
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/04/18 00:56:17
シュペルヴィエル:詩 堀口大學:訳
魂
時あってそれは海の響の中にもあるのだから
またそれは楽々と針の目(めど)さえ通るのだから
或いは明るい雲となって
高い山さえ被うのだから、
またそれは童部(わらんべ)をさながらに歌うのだから、
またそれは近くと同じく遠くから光るのだから、
時には蠟燭の灯(ひ)のように、時には星の明(あか)りのように
しかも決してわざとではなしに、
それは目にふれずに、あなたから私へ通うのだから
鳥が木に棲むようにそれは空中に巣くうのだから
それをこのわななく夜の中(うち)に尋ねよう、身じろがずに
小さな音(おと)さえ、その続くあいだ、それを殺すのだから。
[世界の詩61 シュペルヴィエル詩集]
彌生書房
S47.8.30初版H5.1.30 4版
でも読んでいると
「魂」はどこにでも存在しているよ って感じかな~? (; ̄ー ̄A アセアセ・・・
訳した方は非常に表現が難しかったでしょうね^^; 偉いっ!