童話 現代ver.
- カテゴリ:自作小説
- 2011/05/01 19:34:06
<うさぎとかめ>
ある日、うさぎはいつものように
「かめさん、かめさん、なんでそんなにのろまなの。」
と、はやしたてました。
そうするとかめさんは、
「ぼくは、君が思っているほど、のろまじゃないよ。
どうだい、あの山のてっぺんまで、かけっこしないかい。」
うさぎは、
「いいとも!ぼくに勝てたら、僕の全財産を君にあげるよ。」
と、笑いながら言いました。
次の日、うさぎはたくさん仲間を呼び集め、スタート地点にいました。
「おっそいなあ、かめの奴・・・・・」
うさぎがいらいらし始めたころ、ようやくかめがやってきました。
「悪い悪い。ちょっと野暮用でね。」
「理由なんてなんでもいい。いくぞ。」
「よーい、どん!」
犬が掛け声をかけた瞬間、すごい勢いでうさぎが駆けて行きました。
(よし、これなら楽勝で勝てるな・・・・)
うさぎはそう思いました。
が、そう長くはつづきませんでした。
「おい!そこのうさぎ、止まれ!!」
なんと、警察に声をかけられたのです。
何が何だか分からないうさぎは、
事情徴収をされた後、パトカーに乗せられ、連れていかれました。
そう、ここに来る前に、かめが警察に連絡し、待ち伏せてもらっていたのです。
いろいろ悪さをやっていたうさぎですから、すんなり捕まったわけです。
かめは余裕で頂上に登り、
約束してあったうさぎの全財産をもらって、
村一番の大金持ちになりましたとさ。
~おしまい~
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- ハッピー♪
- 2011/05/08 13:48
- おもしろいです!(=^・^=)
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