Nicotto Town


およよ・れおポン


仙台市街地は普通なのだった


4月30日に、日帰りで仙台まで行ってみた。
無計画に東北新幹線に乗って行った。

車窓から見える景色では、さほど震災を感じない。

宇都宮駅の前後あたりで、壊れた瓦屋根が散見される。

そこから福島まで、壊れた屋根が見えるのだが、目立った被害は無い。

もちろん、目立った被害は、すぐに片付けられたので、順番待ちの小さな被害と見るべきだろう。

それと、震源に近い土地ではあるが、海から一山超えた内陸だ。
その点で見ると、埼玉や東京の方が、山を通過しないので、振動がそのまま伝わってくる。

単純な距離だけでは、地震の被害はわからないものだと感じた。

このことについては、海岸沿いの土地を見なければならないのだが、僕の様な電車移動では、なかなか海岸を見られない。
それに、見てもすでに改修されているだろう。


仙台について、七夕などで有名な市街地へ出てみる。

第一印象としては、「いたって普通」。

普通の休日だ。

今までの人出を知らないから断言はできないが、たくさん人がいて、普通に買い物をしている。

目立って壊れた建築物も無い。

ところどころ壊れたものを発見するが、探そうという眼で見るから気がつく。


そういえば、それらの写真は撮らなかったなぁ。
なんか、野次馬は迷惑なので、自分が野次馬になるのかと思うと、写真を撮れなかった。

って、結局、その場にいる僕は、「どこかから来て写真を撮っている」という現象だけ見れば、野次馬で来ている人と全く同じである。
報道の中に、津波被害のあった場所で、写真を撮っている人が、復旧作業の邪魔になっている、という話があったので、邪魔にだけはなりたくない。

そんなことを思いつつ、日常的に撮っているのと同じ写真を撮りながら歩く。

そのうち小雨が降ってきたが、傘をさすほどでもないので、そのまま歩く。

髪がべたっとする程度に濡れた。


本当は、常磐線で名取へ行ってみようという気持ちもあったのだが、昼の電車の本数が平時から少ないので、今回は行かなかった。


全体の印象としては、「ふつう」だった。


地震直後の、僕の第一印象を思い出した。

津波の映像見ていると、火災も無く、壊れてもいない建物を、津波が襲うことで、壊れ、燃えて行く。

大きな地震も乗り越えたのに、津波に流されて行く。

それが、僕の第一印象だった。


実際に市街地を見ると、巨大地震の後とは思えないほど、建物の被害が少ない。

日本の建築は、耐震において、とても優れているのである。


テレビなどで、「人は自然の猛威に勝てない」などといかにも教訓めいた言葉を使う人もいたが、少なくとも、「震動」に対しては、驚異的なほどに、日本の建築は耐えたのである。

こんなにも被害を少なく、地震を乗り越えた街を見て、くだらない感傷で人の無力を嘆くのは、間違っていると確信した。

過去に、きちんと努力して、誠実に働いてきた人たちのおかげで、被害を少なくできた。

これは間違いの無い事実だ。

そして、これからも、手抜きをせず、きちんと努力すれば、乗り越えられることは多い。

できなかったことを嘆いていてもしかたがない。

できたことを見落としてはいけない。

#日記広場:日記

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2011/05/18 00:10
ボランティアセンターなどが出す情報を見ていると、被災地のビジネスホテルも再開しつつあるようで、外の人が入っても問題ない環境が産まれてきたのかなと感じています。

情報がバラバラで、全体としての状況が見えないので、行動力のある人でないとボランティアとして入るのも大変で、
裏返して、大丈夫だろうと思って入っちゃうと、迷惑ということになると感じています。

もう少し情報の流れが良くなってほしいなぁ。
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2011/05/17 00:55
少し脱線しましたが、何が言いたいかと言うと『気持ち』です。読んでいて気持ちが伝わる文章でしたので、コメントせずには居られませんでした。
また、仙台に遊びでいいので来てください。
(もし、読んで下さったのなら、カナリの長文スイマセンでした。)
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2011/05/17 00:52
よーこそおいでやす。
僕の住んでる地区はソコソコ悲惨です。スクーターで5分~10分で街中に出られる『八木山』って地区ですが
宅地開発が昭和40年代以降でして、結構その当時の家が多い地区です。
中古で3~4年前に購入して住んでましたが、基礎が割れて半壊の状態でした。
外観的には問題ないし、住み続けてますが、勿論、凹んでます。
宮城県沖地震がここ30年の間に99%来るって言われていて、
津波はヤバいってんで海側は避けて購入したのですが、結果はコンナもんです。

あっ都市ガスまだ、復旧してません(電気・水道はOKっす)。

野次馬の写真撮影の件、僕も(?)頭にキテました。報道関係者なら、いざ知らず、
旅の思い出か?友達に見せるのか?はたまたブログアップする事が目的なのか?
ソコは判りませんが、被害家屋やビル、道路の亀裂やズレを熱心に撮っている方を
見かけましたが、住んでる人(または利用してる人)の気持ちって1回でも考えたことがあるのでしょうか?
撮られて「気分いい。ありがとう」って人はいないと思います。

実は僕の友人にも、街中に住んでいて「地震があった実感が湧かないので石巻に行きたい」って言った
馬鹿がいて叱りつけました。
行くならガレキ1個でいいから片づけて来い。野次馬しに行くならヤメロって言ってやりました。

嫁の親戚(嫁の母の姉の娘の夫)が地震時には職場に居り、その後、自宅(名取市で海沿い)に電話を掛けてきて
大ジョブか今から帰るとの電話を最後に津波に巻き込まれ亡くなりました。
その人は元自衛官で何でも自分でスル(納屋など自分で建てたり)タイプの人間でした。
その他の家族は全員無事だったのですが、多分、過信があったのだと思います。
そして、ソノ人が乗っていた車は地震から数日後、避難所になっていた小学校の脇にガソリンのみキッチリ使い切って
乗り捨ててありました。誰かが勝手に死んだ人の車を乗り回してたのです。

被災者の中には縁もユカリも無い土地を車で占拠し「被災者だから行く場所ないんだ」とか言う人や、
被災車両からガソリン抜き盗ったり、被災家屋からモノを盗んだりしてる輩も出てきてました。
(因みにキリンビールの倉庫と、港にあったどこかの会社の倉庫が津波でヤラレ、ビールとカップ麺が道路のアチコチに散乱しているって知った時はチョット拾いたいと思いましたが…) …続く
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2011/05/02 23:49
今、多くの人が、いろいろなことを見失っていると思うのです。

例えば、自動車なら、「事故が起きても、車体がきれいに壊れることで、怪我が小さくて済む」といったことがあって、事故は起きたし、壊れたけど、効果はあった!と解る。
でも、知らない人が見ると、自動車が悲惨に壊れていると感じてしまうかもしれない。

今回の地震のことになると、頭が混乱して、解らなくなる人が多いと思う。

たくさんの、うまくいったこと、なにか上手に設計してあるので、被害が小さく済んだのに、その小さな被害を見て、壊れた!としか感じていない人も多いのだと思う。

今回の地震の被害が、いったいどんなものだったのか。
これから真剣に考察しないといけないと思う。
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2011/05/02 22:03
仙台も青葉区の奥の方の住宅地は、地すべり(山津波)とかで
家が傾いた所が多いとのこと。未だ改修できてないそうです・・
地盤がダメで上物が何ともないのも、困りものですね・・
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2011/05/02 10:59
嘘か誠か知らないけれど、

残っている「姉歯」のビルは壊れなかった。と、いう話もあったなぁ。

これは大丈夫だろうということで建て替えなかったのだから、まあ、当然の結果かもしれない。
残すにあたって補修工事もしている。

東北新幹線の高架も、過去の地震のもとにした設計をしているので、倒壊せず、補修工事だけで使えた。

どうも、今の報道に足りないのは、きちんとできていたことの確認のようなきがする。
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2011/05/02 10:21
日本の建物は本当に丈夫ですよね。
瓦屋根の家は軒並みヤラレタみたいですが、しっかりした構造の家は被害が少ないようです。
マンションやなんかは、同じ系列の建物が軒並みアウトの様で・・・
手抜き工事や安さの代償・・・こういう時になって、信用出来る施工業者が形に見えるんだなと。




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