ドラマ【マドンナ・ヴェルデ】【ハンチョウ4】
- カテゴリ:テレビ
- 2011/05/03 18:20:20
【あらすじ】みどりは夫に先立たれた55歳の主婦。パートで働きながら句会に出席するなどつつましくも悠々自適の生活を送っていた。娘の理恵は曽根崎という医師と結婚、自分も産婦人科医として働いていたが、現在夫は研究のためアメリカで単身赴任中だった。2人の間に子供はいなかったが、ある時妊娠と同時に子宮頸癌が発見され、理恵は子宮を摘出し、子供が産めない体になってしまう。しかしどうしても子供が欲しい理恵は、夫の精子と自分の卵子を人工授精させ、母のみどりに自分たちの子供を産んでくれと頼んだ。みどりは最初はとんでもないことだと断るが…。
【感想】初回、大体予告通りの展開だったけど、何故か45分あっというまに終わってしまいました。松坂慶子主演の熟年女性が妊娠するストーリーだけど、原作があのバチスタの海堂尊なので、きっと何かとんでもない展開が待っているだろうと期待して見始めました。特に面白い!と感じることはなかったんだけど、ストーリーに没頭していたのかも。菅野美穂主演の映画「ジーン・ワルツ」の裏話でもあるんだそうな。でもNHKが民間の作る映画とコラボなどするわけがないので、この1作で完結するストーリーなんだろうとも思う。ちなみにジーンワルツの主役は理恵で、マリアクリニックも出てくるが、当然配役はまったく違います。松坂のちょっとくどい演技や、国仲の不幸顔、片桐の学者にはありえない髪型などが気になるけれど、何か勢いが感じられます。熟年女性の出産だけでなく、母親として、そしてひとりの女性としての生き方を問うようなストーリーは、同世代の共感を呼びそう。妊娠の準備のため、ホルモン注射などをした結果、お肌がツヤツヤになって出会い系のチラシももらえるようになったところはちょっと笑いました。これからみどりと理恵が対立する展開になってくるらしく、一体どうなるのか楽しみです。良質なドラマを期待。
【あらすじ】由紀というキャバクラに勤める若い女性が、アパートの自室で刺殺された。アパートの住人に聞き込みをしていた安積と水野は、同じアパートで殺人が起きたと聞いてもあまり動じない奈美という女性を気にかける。アパートの管理人に尋ねると、奈美は8年前に起きた無差別殺人事件の被害者で、目の前で親友を殺された経験があったためか、いつも感情を表に出さないと言う。一方水野は由紀の遺体を確認した母親が、犯人が捕まっても極刑にはならない可能性が強いということを聞き、ほっとしたような表情をしたのが気になる。
【感想】うーん、あまりにも身勝手な…。確かに由紀は最低の女でこいつは死刑でも全然構わないと思うけど、でもだからといって奈美が由紀に罪を重ねさせ、重い罰を受けさせる権利はないわな。あまりにも重い悲しみを背負った人が見せがちな傾向として、他人の命を軽く考えることってのがあるように思います。まぁ私はテレビドラマでだけしかこういう世界を知らないからかもしれないけれど、復讐を考え無関係な人を殺してしまうとか、だめだよなぁそれは。死んでしまった大切な人が、脳裏で肥大するということは、自分という存在から逃れられず、自分が大きくなってしまうのと同じこと。あまりに自分と大切な人が大きくなってしまい、客観的に見れば誰もが同じ大きさであるのに、他人が小さく見えてしまうという、一言で片付ければ自己中心的になっちゃうわけね。奈美に酷い言葉をかけた親友の母親もほんとに酷くて、親友が殺された以上に奈美のトラウマになってたんだけど、いくら子供を亡くしたかわいそうな母親でも、奈美の親がもしその言葉を聞いたとしたら、奈美の目の前で平手打ちくらいはする権利はあると思うよ。一番悪いのは無差別殺人の犯人と、保険金殺人の犯人なんだけどね。無差別殺人の犯人、なんかいかにもアキバ系で、いい加減ああいうのはやめてあげたらどうなんだろうと思いましたw モデルは加藤大明神なんだろうけどさ。しかしあれだなー、日本人って昔から世間に恨みを抱いて害をなしながら死んでいった実在の人物を、神様に祀り上げるの好きだよなぁ…(;´Д`) これはネットで無差別殺人の犯人を奉り上げてるわけではなく、これからはあなたのような人間を生んでしまった世の中を変えていくよう努力しますから、お怒りをお鎮め下さって、二度とこのようなことをなさらないでくださいという意味で、神様に奉り上げてしまう日本人特有の性質ってのもあると思うんだよね。いくらネット中毒のバカどもでも、無差別殺人に諸手を上げて賛同するやつって、そんなにいないと思うよ。