すんませんねぇ。
野球の話です。

まだ記憶に新しい事件として、昨年のメジャーリーグの大誤審がある。
２０１０年６月２日、メジャーリーグ、インディアンス対タイガースの試合。
タイガース先発のガララーガ投手は、インディアンス打線相手に一人のランナーも出さず
なんと９回２アウトまでパーフェクトピッチングを演じていた。
あと一人で完全試合達成。
そして最後の打者も、１・２塁間を抜けようという当たりを１塁手が好捕。
ベースカバーに走ったガララーガにトスし、試合終了、大記録達成かと思われた次の瞬間。
なんと、一塁塁審のジョイスがまさかのセーフのジャッジ。
まさかの大誤審により、完全試合という大記録がぶっ飛んでしまったのである。

試合後、ビデオを２０回観たというガララーガ。
何度見てもアウトだったビデオを見て、悔しさをかみ締めた。
しかし、もっとショックだったのは、ジャッジを下したジョイス審判員だった。
ビデオを見るまではセーフだと思っていたが、ビデオを見れば完全にアウト。
ジョイス審判員は、その後ガララーガに元へ行き謝罪したという。
「私の誤審により、君の大記録を壊してしまった。本当に申し訳ない事をした。」

騒動はこれだけで終わらなかった。
翌日、ジョイス審判員は会見し、誤審を認めた。
そしてその日の夜の試合に、球審として出場する事になる。
カードは同じインディアンス対タイガース。
試合前にメンバーの交換をするため、両チームからメンバーズカードを持った者（大抵は監督である）がやってくる。
しかし、タイガースからの使者はなんと、前日先発し大記録をフイにされたガララーガだったのだ。
ガララーガはジョイス球審に言ったのだ。

「間違いは誰にでもある。」

そう言って２人は握手したのだった。

さて、メジャーの美談の後はセントラルリーグの醜いお話。
開幕したての今年の４月２０日のゲーム。
甲子園球場で行われた、阪神対讀賣の試合。
２－２の同点で迎えた７階の裏、阪神の攻撃で事件は起こった。
阪神は１点を勝ち越し、さらに２アウト１・３塁のチャンスでバッターはブラゼル。
ブラゼルの打球は１・２塁間の後方に高々と打ち上がる。
打球が完全な内野守備範囲ではなかったため、インフィールドフライは宣告されず
打球を追ったのは讀賣の２塁手の脇谷。
高く打ち上げられた打球は、甲子園名物の六甲下ろしに流されどんどんセンター方向へ。
脇谷は後ろ向きで打球を追い、そしてキャッチ！
かと思われたが、その後ボールがグラブからこぼれる。
脇谷は転倒しながらボールを取り、ノーバウンドキャッチをアピール。
そしてセンターからボールを追っていた長野は、完全に目の前の出来事にアウトをアピールする。
審判はちょうど脇谷の背中からプレーを見る格好だった。
そしてジャッジは・・・アウト。

しかし、テレビカメラはしっかりと見ていた。
脇谷はグラブからボールをこぼし、その後ノーバウンドでキャッチしたとアピールしたが
ボールはしっかりとグラウンドに落ちていた。
そしてそれを目の前で見ていたセンターの長野は、思い切り捕球のアピールをする。

http://www.youtube.com/watch?v=1MpNKj9eDjo

いかがだろうか、誰の目にも同じに映るかずである。

前の話のガララーガ投手に言わせれば
「間違いは誰にでもある。」
という事になる。
私が残念に思うのは、誤審だったという事を絶対に認めない審判員。

それと、これだけは大きな声で言いたい。

プレーを演じた脇谷自身の試合後のコメント。
「捕っています。ぎりぎりのところでやってますから。」
誰の目にも落としているプレーは、本人が一番その事を知っているはずである。
そして目の前でプレーを見たはずの長野も残念な人だと思う。
せめて「捕っている」というコメントではなく、ノーコメントには出来なかったものか。
そうでなければ審判は間違いで済むが・・・
この２人の選手は完全に嘘つきになってしまう。