『黒死館殺人事件』小栗虫太郎・作
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/04/20 00:30:50
日本の推理小説の中でも奇作中の奇作、
昭和10年に発表された『黒死館殺人事件』の紹介をば( ・ω・)ノシ
日本に建てられた南フランス風の城館、通称『黒死館』で
4人の外国人を巡る殺人事件を描いた長編小説です。
隔世された土地を舞台にする小説は横溝モノとか日本でも多く存在しますが
この物語で驚くのはその情報量の凄さなのです。
劇中で起こる出来事の一節一節に主人公が推理を繰り広げ、
気絶の原因一つ、足跡の不可解さ一つに至るまで、
並みの推理小説一本分とも思えるような推理と裏付けが展開していきます。
読み終えた時には、物語と推理の海にどっぷり浸かったような、
他には無い作品です。
推理小説好きは必読の作品だと思いますです(*・ω・)ノシ
安部公房も読んでたんでつね_φ(・ω・ )メモメモ
黒死館は推理小説としての一面の他に、
日本のダークサイド小説としての価値も高いですから
結構戦後文学に影響大きかったのかもしれません(><;)
創元文庫の「小栗虫太郎全集」は黒死館+短編だったんで
ちょっと読むにもガッツリ読むにもどっちでもOKですのよ
もうそれで終わったの
全然読んでないなー
サスペンス好きだから
読んでみたいね~
実はホラー小説で有名なポーは、生涯推理物を5本しか書いてないのです
『モルグ街の殺人』
『マリー・ロジェの謎』
『失われた手紙』
『黄金虫』
『お前が犯人だ』
どれも初期の推理小説で、全て違うトリックが使われているので
機会が有ったら読んでみてください☆
筑摩文庫や創元推理文庫だと全集に入ってますよー
「Tell Tale Heart」は「告げ口心臓」ですね
わたしもちょっとだけ(学生時代に無理やりw)読んだんだけど
オヌヌメがあれば教えてください~^^
原書で読んだのは「Tell Tale Heart」です~。
海外推理モノは私もすっごく好きですよー
最近はノックスやヴァン・ダイン、ポーあたりの読んでます
「黒死館~」はそう言った海外小説へのオマージュがぎっしり詰まってて
推理ファン向けの小説なんですよ~
はじめて聞きました。
なんとなく、作者名と本のタイトルから現代作家っていうか
若手なのかと思っちゃいました(アセ
推理小説読むには読むんだけど、普段は海外モノばかりなので
この、濃厚そうな推理の海にわたしも浸かってみたいな~と思いました。
ご紹介㌧クスであります!