タイとカンボジア、国境問題解決点見出せず
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- 2011/05/10 18:35:57
ジャカルタ(CNN) 国境をめぐり対立を続けているタイとカンボジア+は8日、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の場を利用して、議長国インドネシア大統領の仲介で会談を行った。
この会談でも解決に向けた妥協点は見いだせなかったが、両国の外相が滞在を延長し、インドネシアの仲介により会談を継続することで一致した。
今回の衝突はタイとカンボジアの間で長年紛争の種となってきたプレアビヒア寺院をめぐって発生した。両国で数千人が避難民となり、少なくとも20人が死亡している。
タイはインドネシアの監視団を紛争地帯に派遣する提案について、まずカンボジアが部隊を撤収させるべきだと主張して拒否。カンボジアは撤収要求を拒み、インドネシアの監視団を派遣すべきだと主張している。
タイのアピシット首相は同日記者団に対し、「われわれの目標は政治的点数を稼ぐことではなく、恒久的な平和をもたらすことでなければならない」と力説。インドネシアのユドヨノ大統領は「(両国は)より包括的で現実的、効率的な解決策を見出すことができるはずだ。ASEANもそれを支持しており、タイとカンボジア+もその点で一致した」と期待を表明した。
ASEAN首脳会議では、2015年までに共同体を創設する計画や食料とエネルギーの安全保障問題などについて協議した。ユドヨノ大統領は「食料不足とエネルギー安全保障の脅威に直面する中、各国が地域間協力を行うことで一致した」と述べている。
http://www.cnn.co.jp/world/30002684.html
先月の4月27日、タイとカンボジアの国境で武力衝突があり、数日で一旦終結したのですが、
解決策はまだ見つかっていません。
アンコール王朝時代に立てられたこの寺院周辺の遺跡は、かつてアンコール王朝の
土地でしたが、15世紀にアユタヤ王朝がアンコール王朝に攻め込み、この土地を
アユタヤ王朝のものとした。
しかしフランス軍が攻めてくると、アユタヤ王朝は奪い取った土地をフランスに譲ることで
植民地化を防いだ経緯がある。
その為寺院周辺の人々は、現在のタイ国軍に対して信頼が低く、カンボジアとの繋がり
の方が、世界遺産“アンコールワット”の遺跡としての繋がりの方が強いと言われています。