モナ・リザをレタッチしてみた
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2011/05/10 23:48:16
今回の記事は画像があるので、本家のブログを見ていただいた方が簡単です。
これをコピペしてね。
http://blogs.dion.ne.jp/leopon/archives/10137387.html
—————
自分が持っている画像処理の技術を、自己紹介するのに良い方法はないかと考えた。
最初に思ったのは、証拠が必要かな?という疑問。
僕が撮った写真を僕が処理するのでは、何でもできるので、逆に、傍目には何をやっているのか解りにくい。
世間に知られた画像に手を加えれば、何ができるか具体的になるだろう。
次に思ったのが、その画像はどうやって手に入れるの?
これは、商業的な著作権が消滅した画像が必要である。
わざわざ権利を買うようなお金は僕にはない。
で、適当に、ネット上で画像を漁っていたら、良いものがあった。
Wikipediaの画像は「パブリックドメインである」と、Wikipediaは主張している。
パブリックドメインとは「公共財産」というような意味で、特定の誰かのものはないと言っている。
Wikiの画像を僕が個人的に使う分には、問題ないだろう。
〜なんだか前置きが長くなっちゃった。
Wikipediaで拾ってきた画像がこれ。
http://www.h3.dion.ne.jp/~leopon/lovelog_img_2/La_Gioconda_01.jpg
検索語の「肖像」で出てくる画像。サイズを小さくした。
ちなみに、なぜか「モナ・リザ」で出てくる画像よりも、「肖像」で出てきた方が、品質が高かった。
モナ・リザは、表面にニスが塗られていて、500年のうちにすっかり黄ばんでしい、全面にひび割れが入ってしまっている。
過去に修復が試みられたこともあるらしいが、良くはなっていないのが現状。
そこで、黄ばんでしまった色被りを除去して、大きな損傷や、汚れを補正した。
元の状態がこれ。
モナ・リザの頭上にあるひび割れが、最も大きな損傷。
http://www.h3.dion.ne.jp/~leopon/lovelog_img_2/La_Gioconda_04.jpg
ひび割れなど、全て消すと、元の絵も消えてしまう。
本当の姿を想像しながら、なるべく、雰囲気を残すように、それでいて補正できるように、加減する。
http://www.h3.dion.ne.jp/~leopon/lovelog_img_2/La_Gioconda_03.jpg
細かいひび割れなどは、画面全体を処理するために、いくつか技を使って一気に補正。
大きな傷や汚れは、部分部分、手仕事っぽく修正していく。
http://www.h3.dion.ne.jp/~leopon/lovelog_img_2/La_Gioconda_05.jpg
時間をかければ、もう少しひび割れを消せるのだが、そこまでやると、逆に、「全く新しい、模写の絵」になってしまうので、この程度の補正がベストだと思う。
http://www.h3.dion.ne.jp/~leopon/lovelog_img_2/La_Gioconda_06.jpg
で、全体像はこうなりました。
http://www.h3.dion.ne.jp/~leopon/lovelog_img_2/La_Gioconda_02.jpg
え〜、本当は、大きな画像を掲載しても良いのだけど、本当に権利の問題が無いのか、自信がないので、公開は自粛。
それと、元の素材に著作権が無いとしても、それを加工した場合、コラージュなどの作品として、加工した人にも著作権があるので、これは、僕の権利の問題でもある。
まあ、レタッチしただけなので、あまり主張する気はないが、社会的な秩序として、自覚しないといけないのかな。
ちょっと画像検索したくらいでは、きちんと補正したモナ・リザの画像は見つからないので、僕の画像はかなり良い方だぞ!
…と、自慢しておこう。。。
実は、「震災で汚れちゃった写真をスキャンして、修復した新しいプリントを作る」というボランティアができないか、考えたのでした。
でも、一人ではちょっと無理っぽい。
ちなみに、モナ・リザには眉毛が描いてあったのだけど、消えている。
眉毛を描きたしても良いけど、そこまでやると、修復じゃなくなっちゃうので、やめといた。
ドレスもずっと鮮やかな色だったのかなとか想像が広がりますね
相当時間がかかったのではないでしょうか??