ドラマ【マドンナ・ヴェルデ】
- カテゴリ:テレビ
- 2011/05/11 17:20:08
マドンナ・ヴェルデ
NHK 火曜夜10時~
【あらすじ】伸一郎からの手紙で、理恵の離婚を知ったみどりは、理恵と連絡を取ろうとするがなかなかつかまらず、勤務先の大学に押しかける。広い学内で途方にくれるみどりを見つけた清川が、理恵のところに案内してくれた。理恵は離婚について、ケンカをしたわけでなく、仕事で2人が一緒に暮らせないのなら、生まれてくる子に寂しい思いをさせないよう、あらかじめ別れた方がいいということになったと説明。それでも心配なみどりは理恵と一緒に暮らすことにする。【感想】そうそう、代理出産を合法化する際の問題として、腹を貸した女性が長い妊娠期間の間に腹の中の子に情が移り、出産後に依頼者への引き渡しを拒否するという問題もありました。私は専門書を読んだわけではないですが、一時期インターネットでちらりと勉強したこと、あとは代理出産を扱った推理小説を読んだことで、代理出産にまったく関わりのない一般人としてはわりと詳しい方だと思います。といってももう結構前の話なので、ぽろぽろ知識が抜けてますがw 今回みどりが最後頃にとった行動はまさにそうで、もちろんみどりはみどりなりに、おなかの子供を守ろうとしてそういう行動に出たのでしょうが、その守らなければならないという意識こそ、母親としての意識なんだと思います。もし自分のおなかにいる子供でなければ、いくら孫とはいえそこまでの行動には出なかったでしょう。理恵にも理恵の理屈があるのはわかります。彼女は代理出産を日本で合法化させるため、自らを犠牲にするつもりなのでしょう。だけどみどりの言う通り、まだ産まれてもいない赤ん坊に、そんなつらい人生を歩ませる権利は親にはない。母親というのは、時に子供を自分の分身のように扱いますが、自分の体の中から出てきたとはいえ、子供は親の分身ではないのです。だって自分が母親の分身だと思ってる人っていないでしょ?てことは逆もまた真実なんですよ。母と子は別の人間であり、子供の人生は子供に決める権利がある。以前私は、海外の聴覚障害者をクローズアップした番組を見たことがあります。まったく聴覚がない女性が、同じ傷害を持つ男性と結婚し、やはり同じ障害を持つ娘が生まれました。医療の進歩により、両親と違ってその娘は聴覚が常人と同じレベルに回復する手術を受けられることがわかりました。ただし5歳までに受けないと、一生治らなくなります。母親はこの娘に、手術を受けさせず聴覚障害者として生きさせることを決めました。何故なら、自分は聴覚障害者として一生を送ってきたが、聴覚障害者の横のつながりもあり、特に不自由もなく暮らすことができた。しかし娘に手術を受けさせると健常者になってしまい、自分たちとは違う世界を生きることになる。それがいやだから。…私はなんと勝手な理屈かと思いました。欧米…確かアメリカでの話だったと思いますが、確かに欧米では障害者の福祉が充実していて、健常者とさして変わらない生活を送れるかもしれません。それこそ聴覚障害を個性だととらえることもできるでしょう。しかしそれも、福祉が充実しているからこそ。そうでない世界にいきなり放り出されたら、娘はとても苦労するでしょう。だから一生、聴覚障害者の世界という、小さな世界から出られず過ごすことになるでしょう。自分で選んだ道なら、それもいいかもしれないけれど、決めたのは親です。思うに、障害者が全員聖人君子とは限りませんから、ダメな性格の人だっています。この親は私はダメだと思いました。同じ理由で、いくら信念を貫くためでも、理恵はダメな母親だと思います。あと、ユミはコンロを温度センサーのついた最新の機種に買い換えた方がいいと思いましたw
恐らく理恵もそれは熟知していたと思います。
だけど代理母が実の母親なので、まさかと思ってたんでしょうね。
渡さないと言われた時、まさか自分の母が、という思いが理恵に過ぎったでしょう。
みどりは出産の経験もあるし、子育ての経験もある。
母親の経験が一切ない理恵とは、かなり心情的に落差があったと私も思います。
確かに障害者の世界というのは、福祉が発達した国でも閉じられた世界だと思います。
ただ、耳が聞こえる母親が聞こえない子供を一所懸命育てるように、
聞こえない母親が聞こえる子供を育てることは、可能だと思うんですよね。
自分と一緒の世界で育てたいから…という気持ちは、子供のことを本当に考えて出した
結論なのかどうか、その番組を見た時私は痛烈に感じました。
障害があると、その障害を補うために、他の機能が発達しますよね。自分たちが不自由なく暮らしていて、娘が健常者になってしまうと、どう育てていいのかわからない不安があるのでしょうね。治療できるものをあえて治療しないなんて、健常者から見たら、まったくのナンセンスですね。障害者には障害者の価値観があるのかもしれないけど・・・
しかし子供の頃にしか治らない障害は、自分で治すかどうか決めるという
選択ができないところに問題があると思うのね。
まぁ宗教も大概怖いけどね。今のような文明社会になっちまったら百害あって一利なしだなぁ。
アメリカでは宗教上の理由から学校に行かせないないで自宅で教育するのが認められているそうな
おらも古いコンロ使ってるなと思ったよw