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タイ下院解散、国民和解のリスク高し


 【シンガポール=青木伸行】タイ下院は10日、解散し、7月3日の投票へ向け総選挙に突入した。タクシン元首相派と反タクシン派の対立が続く状況下で、 アピシット首相は「国民和解」へ向け解散に打って出た。だが、首相と与党・民主党を取り巻く環境は厳しく、解散・総選挙は「危険な賭け」といえそうだ。

 首相がこのタイミングで解散・総選挙に踏み切ったリスクは高い。

 タイのアサンプション大学の世論調査では、支持率は民主党41%、タクシン元首相派のタイ貢献党59%。別の調査では民主党20・2%、貢献党23・3%。現状では貢献党がリードしている。

 軍との関係も微妙だ。タイ、カンボジアの国境紛争は内政問題でもある。

 東南アジア研究所(シンガポール)のタイ情勢に詳しいパビン・チャチャワンポンパン特別研究員は、国境未画定地域へのインドネシア監視団の派遣に、軍が 強く反対する理由の一つとして「軍は国境紛争を、総選挙を延期させるために利用してきた。紛争、交戦という危機的な状況下での総選挙は、時宜を得たもので はないという論理だ。軍は総選挙を望まず、元首相派の政権奪還を懸念している」という。

 一方、反タクシン派で糾合し、アピシット政権の“後ろ盾”だった民主市民連合は、国境紛争への首相の対応を「弱腰」と批判し、“離反”を強めた。民主市民連合が創設した新党・新政治党は、総選挙のボイコットを決めてもいる。

 にもかかわらず、アピシット首相が解散に打って出たキーワードは「国民和解」だ。

 2006年9月、クーデターでタクシン政権が倒れて以降、元首相派と反タクシン派の反目は5年近くにおよび、深刻な不安定要因となっている。混乱の極み が昨年3月から5月にかけ、アピシット首相退陣と下院の早期解散を求め、元首相派の反独裁民主統一戦線がバンコクで繰り広げた大規模デモだった。

 首相は、総選挙の実施と勝利によって反目を払拭し、「国民和解」につなげようと、これまで下院解散の意向を幾度も表明しては、「勝算」を推し量りながら先送りしてきた。

 今回のタイミングでの解散・総選挙が吉と出るか、凶と出るのか。接戦が予想される選挙の結果しだいでは、火に油を注ぐ危険性をはらんでいる。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110511-00000108-san-int



タクシン・ナチワット元首相はタイ王国出身の実業家で、タイの華僑の中で育った中国と

強い結びつきをもつ人です。

税制赤字が増える中、国営企業を外国に売却することで税制をしのごうとしたものの、

シンガポールに売った金額がかなり低かったこともあり、国内から売国奴扱いされて

首相を辞任した経緯があります。

このタクシンさんは実業家でいくつもの会社を経営しているため、現在でも政治に

強い影響力を持っていますが、諸外国に対して強い姿勢を示さず、国益が外国に

奪われると言うことから、反タクシン派の人から非常に嫌われているようです。

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