あの日から⑤~最初の3週間と今の状況
- カテゴリ:ニュース
- 2011/05/14 07:42:36
疑い…
人間の最も原始的で脆い部分だ…。
「サイバーパンクアドベンチャー・スナッチャー」より、スナッチャー
今晩は~。今回はさらにオタク度たっぷり、レトロゲームの
「スナッチャー」から謎のアンドロイド群、「スナッチャー」の
台詞から。
このゲーム、「ブレードランナー」や「アンドロイドは電気羊の~」
の世界観を踏襲しつつ、発売当時の世相を客観的にとらえた
秀逸なゲームでした。
当時の冷戦時代、バブル絶頂期の人間味の希薄な世相を
見事に表現したもので、今でもちらりと脳裏をよぎる名作です。
惜しむらくはもうハードが~。
さて今回は、原発も「あ~やっぱりな~」ということで、一号機
3号機爆発の頃の町の様子をもう少しご紹介しようかと思います。
このシリーズ「②」で町の一割が避難していたあの日、我が家では
事情が少し違っていました。
ま、知ってる方もおられますが、家にはその当時、まだ生まれて
半月のミニーちゃんがおり、脱出して避難所生活は非常に危険で
選択できなかったのですが、そのほかに、いわきから甥っ子×1、
姪っ子×2、そのママ(つまり妹)の4人を避難民として受け入れて
いたからなのです。
当時、いわきも壊滅的(一部は今でも)で水道を始め、ライフ
ラインの全停止状態で、止む無くこちらに来たのだった。
この子たちの中でウチの息子のひとつ上の甥っ子「マー」くん
は、我が息子とまるで違う性格なのだ。
我が家のよっちーは以外とどんくさく、球技がまるで駄目なのに
対し、マー君は球技が大好き!暇さえあれば(家の中で)球技
大会!野球・サッカーを家の中で!外に出ることができないので、
大人を巻き込んで大騒ぎだった。
会社も臨時休業中だったが、大人たちは、とんでもなく忙しかった、
3日目まで繋がりにくかった携帯が復活し、ガソリンと食料品の
入荷予定を連絡しあい、ちょっとでも情報が入ると、4時間待ちで
買い出しに出発の繰り返し。
特にガソリンがなかなか手に入らなかった。
もちろん、沿岸部周辺が大打撃を受けて入りにくかったのも
あるが…
ここでの主な原因は、
爆発事故での放射能が怖くて、ほとんどの運送関係者が近づか
なかったこと。この状態が2週間ほど続いて行きます。
もちろん、ウチは9人の大家族+4人、総勢13人に膨れ上がり
食う量も半端なく無くなってきました。
幸い、コメは去年の収穫があるので問題は無いのですが、
育ち盛りが6人…ママたちが去年の収穫白菜・大根などを、
おかずの中に量増し料理で乗り切り、日々、あそこのスーパー
こちらの商店の情報を仕入れ、すぐさま出動する事の繰り返し、
行ったら行ったで、4時間は並ぶ長蛇の列。
スーパーの商品だなには何もなく、必要なものはまったく
無かった。
正直、旧ソ連の配給シーンを思い出すような光景。
ガソリンは栃木まで供給され、そこからの配送をする運送業者
がいなかったのだ。
4月に入ってから、政府がモニタリングポストを各市町村に設置
するまでは、こんな状態がずっと続いていたのだ。
放射能計測値が速報として発表出来る体制になって、危険な
区域・安全な区域が目で見て分かるようになるまで、実に3週の
時間を要した。
このことがきっかけで物流が動き出し、現在は、ほぼ普段の
生活に近い状態までになった。
落ち着いた頃、いわきのライフラインが復旧し、甥っ子たちは
学校も始まるタイミングで帰って行った。
今でもそうだが、情報が無ければ、仕事の指針も立てられない。
あの状況で、私が運送業者なら、ここに来ただろうか?と思う。
今政府は、原発を停止させることで、問題を回避しているが、
それは正しくない。
正しく見えるようにすること、それが一番先にすべきことなのだ。
現場で必死に戦っている方もいますし。
協力会社の方も知り合いがいます。
やはりその方を思うと「死んでくれ」とは言えません。
それに土下座されても元に戻らないしね~
訪問ありがとうございました。
大変ですね。福島原発の被害。
東京電力も状況を隠してばかりいて、核心に触れていないですよ。嘘ばかり言ってる。
原発社員は、いくら死んでもいいから、県民を守ってほしい。
やはりちとマニアック過ぎ…自重も大切ですねぇ~
スナッチャーは、謎のアンドロイドが人になりすまし、
徐々に社会に浸透するという、サイバーパンク物。
コナミ大人気シリーズ「メタルギア」のスピンオフ
として88年にリリース。プレイステーションまで移植
されました。
「ゼイリブ」と話が被っていますが、リリース時期から
どちらがまねたということは無いようです。
――嘘の付き方というんでしょうか、政府は隠し方が
ばればれで、こちらが悲しくなってきます。
そのことは後日また。
はな様>
この先は、確かに不安ですが、少なくとも
今よりちょっと悪くなるぐらいで、そんなに
心配することもないかな~と楽観的に考えています。
でも余談は許しませんが…。
復興のテーマでも一文考えています。
ミーママ様>
風評やパニックといった状況は、完全に今の情報規制の体制によって生み出されています。
本当に危険なことに蓋をして、どうでもいい情報だけを流す。
嘘を取りつくろうために、情報の小出し。
しかも嘘の付き方が下手で、ここから見れば、滑稽であるとさえ言えます。
TVやインターネットの情報ばかりでなくここでの生の情報を見ていると、
面白いように情報操作の状況が見えてくるので…
都心1chや8chは政府よりなので、よく大事なことを伝えないもんだなと見ています。
今回のこのシリーズの核心に迫るくだりなのでまた後日。
繋がっていくんですよね。
政府は、パニックを恐れて、情報公開を先延ばしにしたのだと思うけど、そういう政府の態度が、
まだ何か隠しているに違いない、といった政府不信へと繋がっていったのだと思います。
ライフラインが切断されている地域に、最優先されるべきは、情報だと思います。
正しく見えるようにする、それも迅速に。
今回、情報公開が後手後手にまわってしまった政府への不信はもう回復する事はないでしょう。
この先どうなるのかわからない不安の方が怖い気がします。
こちらは殆どが普通に戻りましたが
明日はどうなっているのか・・・。