Nicotto Town


黒猫の本棚。


本棚。15


<小説>
「春期限定いちごタルト事件」
「夏期限定トロピカルパフェ事件」
「秋期限定栗きんとん事件 上下」
著者・米澤穂信 よねざわ ほのぶ  出版・東京創元社(創元推理文庫)

<マンガ>
「春期限定いちごタルト事件 前後」
著者・饅頭屋餡子 出版・スクウェア・エニックス 

本格ミステリと青春ライトノベルのお話

 探偵とは日常生活において、目障りな、うっとうしい存在である。なので、 

きつねの様に、小賢しく知恵がまわり、人前で答えを披露する 小鳩常悟朗と、
おおかみの様に、執念深く、自分に危害を加える者に忍び寄り、喉笛を噛み切る 小佐内ゆきは、 

高校デビューを機会に、それぞれの本性を隠して、過剰なほど平穏普通になろうとします。
合言葉は“めざせ! 小市民”。二人は必要な時はお互いを盾に、言い訳にしようと誓い合った同志です。

 けれど、人の性質を変えるのは難しく、

友達に相談されて、ついつい謎を解き、披露してしまったり、
今年限定のいちごタルトを盗んだ犯人の、詐欺を暴いたり、してしまいます。  


古今東西、多くの作者、読者が薄々 感じていたことですが、
こうもはっきり「探偵は迷惑だ。」と言い切った作品は他に例を見ません。
本格ミステリに加えて、珍しい探偵なのが、魅力的だと思います。 

ライトノベルの解説者が言うには、
・人が死なない事
・些細な事につまずいて悩んで、ちょっとづつ前に進んでいく、少年少女の青春
・登場人物の心情描写が抑え気味で、何かと想像をかき立てられる事
が魅力なのだとか。
さすが注目する点が違う、と感心してしまいました()

コミックから入ったのですが、原作読んでも違和感が少なく、今でも好きです。

アバター
2011/05/18 19:03
なるほど。
この作品が、ではなくて、米澤穂信さんが「探偵は迷惑だ。」をテーマにしているんですね。
まだ小市民シリーズしか読んでいないので、知りませんでした。
アバター
2011/05/18 17:04
こんにちは。
ブログ広場の漫画カテゴリでうろうろしていましたら、
大好きなタイトルを見つけてしまい、訪問してしまいました(*´∀`*)

米澤穂信さんが大好きで、小市民シリーズは全部原作で読みました。
日常の謎を取扱う探偵ものって面白いですよね。

同作家の古典部シリーズも大好きなのです。

この作家さんの主人公は、「探偵というものは時としてはた迷惑な存在である」と言っている気がして。
それがまた面白さに拍車をかけている気がします。

冬季限定が早く読みたくて仕方がないです。
アバター
2011/05/17 20:45
追伸・「夏期限定トロピカルパフェ事件」もコミック化していますが
表紙の雰囲気から、読まないつもりです。




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