ガンマ線
- カテゴリ:ニュース
- 2011/05/18 06:32:12
昨日の TBS ひるおび
首都大学東京 大谷浩樹准教授が
「放射性セシウムは ガンマ線を出しますが
ガンマ線は 体を透過するので 無害です。」
と言っていました。
これは いくつか 嘘を含んだ文章ですね。
あの日の大災害以来 毎日のようにテレビに登場して
安全です 安全です と連呼していた 東電に買われた人たちと
同じですね。
* 137Cs 放射性物質のセシウムは ベータ崩壊します。
ベータ崩壊というのは ベータ線という放射線を出します。
* そして 137mBa 放射性バリウムに変わります。
ここについている ( m )というのは エネルギー状態が高く
不安定な状態にある ということを表しています。
安定した状態になるために エネルギーを放出します。
それが ガンマ線です。
そうすると 137mBa は 137Baに変わります。
安定した 放射能のない バリウムです。
* ガンマ線は アルファ線 ベータ線と違って 質量がありません
だから 透過しやすいのは 事実です。
透過することと 無害かどうかというのは 別ものです。
ガンマ線は 高いエネルギーを持つ波長の短い電磁波です
その高いエネルギーは まったくまわりになんの影響も与えず
ただ 通過するだけということはありえません。
それが放射線という名前を与えられているゆえんです。
まったく無害なものに 放射線という名前はつけられません
そのエネルギーにより まわりの物質を電離させたり
遺伝子を破壊します。
* 放射線の量を表す単位に
ベクレル シーベルト という単位があります。
ベクレルは 原子がひとつ崩壊して 放射線を出すこと
それを1単位としています。
アルファ線 ベータ線 ガンマ線 どれも同じ1と数えます。
それぞれ 質量(重さ)のちがいにより 影響力がちがいます
シーベルトは それが 生体に与える影響の強さが単位です
質量によりちがう影響力を 実効定数をかけることにより
同じ シーベルトという単位で比較できるようにしたのです。
ガンマ線が 無害なら このシーベルトに換算する場合
実効定数は 0 ゼロになるはずではないでしょうか。
実際は もちろん ゼロではありません。
ガンマ線は 生物の体に影響を与える ということですね。
ガンマ線より 波長の長い エックス線も 医療の現場で
大量に浴びないように さまざまな 配慮がなされています。
日常の業務としている技師は 安全なところから遠隔操作する
卵巣 精巣に近い場所を撮影するときには
防護材をかぶせるということをする。
セシウム137は 半減期 30年ですが
それがベータ崩壊して137mBaになると 半減期は 2.5分
セシウムからバリウムになった瞬間 ガンマ線を放出する
という意味ですね。
だから 強いガンマ線源 として使用されることがある物質です。
非破壊検査 癌の放射線治療にしようされます。
その場合 必ず 密閉容器に保存されます。
危険な物質だからです。
癌治療に使われるということは 生体に影響を与えるということです
勘違いなど するはずはないと思います。
意図的なものでしょう。
東電は 大学に研究費として 大金を寄付しています。
今まで テレビにでている学者たちは そういう大学の先生なんです。
ほんとに 子供たちの未来だけを 真剣に考えてもらいたいですね。
今 現在 自分の目の前の利益だけでなく
学者もマスコミも
『放射線の影響に閾値はない』というの現在の主流だと思います。
こういう人をTVに出すマスコミもホントに腐ってます。
みんなを 馬鹿だと思ってるんでしょうかねえ
テレビのキャスターも そうなんですか と 否定しようとしない
って思う人は きっと 多いはず(^^;
その スナフ という人も ガンマ線は無害だと書いていましたね。
ベータ崩壊したセシウムが 放射性バリウムになる
そのバリウムが ガンマ線を出す。
ガンマ線は 無害ではありません。
3個の嘘
億という単位のお金が動くと(それも ひとけたではない)学者も 平気でこんなことができるのね。