蜘蛛の糸
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/05/19 01:22:23
緑の丘の上から
かけおりる
どんどん加速していく
そして
めのまえに崖
飛べると思った
飛ぶ
飛べなかった
両手をひろげまっさかさま
落ちていく
目の前に
森がちかづく
木の間をぬけ
さらに
落ちていく
地面をぬけ
さらに
落ちていく
下へ下へと
どんどん落ちていく
やがて
からだは
みえない炎につつまれ
どんどん小さくなっていく
失われていくからだみえない火の粉となって
そして
どんどん抵抗がなくなっていく
やがて
ふっ・・・と
かるくなる
そして
浮かぶ
やっぱり飛べたんだ
気がつけば
燃え尽きて
なにもない
わたしはどこ?
探しても
みつからない
みることもできる
きくこともできる
かぐことも
ふれることも
なんでもできる
けれども
いない
さらに続く
深い深い底なしの世界
下へと向かう
どんどん下へ
やがて上も下もわからなくなる
下と思うほうへと向かっていく
動いているのか
止まっているのかさえ分からなくなる
だんだん
どうでも良くなってくる
あきらめる
なにかをすることを
あきらめる
そうすると
一点の光
がみえる
たぶん
あそこから
落ちてきたのだろう
もう
上なのか下なのか横なのか
どこなのか
どうでもよくなってるし
わからない
考えることも
あきらめて
漂っている
もし今
あそこから
蜘蛛の糸がたれてきても
のぼっていかないだろうな・・・
そんなことを考えながら
呼吸をする
失われたからだで・・・




























生きております
幸せがあるのかもしれない
あきらめてきたものに
幸せがあったのかもしれない
虚勢を張らず
自分をよく見せようともせず
完全にあきらめきること
その時に・・・
きっと
まだ大丈夫
蜘蛛の糸は、希望。
絶望の淵に居る人は、希望にすがる事は無い。
だから、腕を伸ばして、引き上げる!^^
諦めた時に
一筋の光を見いだす
もう遅い
もう遅い・・・
でも それが
最初で最後の
幸せの瞬間・・・
怖いな
よせてはかえす
波の音
どこからきこえてくるのか
とても
居心地がいい