ひまわりのお気に入りスイーツ
- カテゴリ:グルメ
- 2011/05/20 15:01:54
ひまわりが入院していたのは、東京都文京区にある大きな大学病院でした。
私は千葉県の流山市から、1日おき位で通っていました。
我が家からだと、国道6号線を都内に向かって走り、途中の言問橋を渡りそのまま直進。
上野を抜け谷津方面へ。
病院に通う度に、私は気になる看板を見かけるのです。
「パティシエ・イナムラショウゾウ」
ん?何でフルネームなんだ?
マツモトキヨシからこっち、こういうのが流行ってるのか?
しかし、フルネームを店舗名にする位だから、余程自信があるんだろうなぁ。
息子とばあちゃんを一緒に連れて見舞いに行った日、このお店に寄って見る事にしました。
駐車場から少しだけ歩いて店舗の前に行くと、駅員さんのような格好の案内係のお兄さん。
「こちらにお並びください」
と、店の前には数人のウェーティング。
ようやく店舗内に入ると、待ち客用にレモネードのサービスが。
私たちの順番が来て、ショウケースの中の美しいケーキ達を注文。
会計を終えると、お店のお姉さんが店舗の外まで見送りをしてくれ、そこでケーキを手渡してくれました。
なかなか感じの良いお店でした。
さて、病室に着き、ひまわりとスイーツを楽しみます。
私とばあちゃんは、上に大きなマロングラッセが乗るミルフィーユ。
息子はイチゴのロールケーキ。
ひまわりはこのお店の看板商品の「上野の山のモンブラン」。
このモンブラン、絶品でした。
上品な甘さと素晴らしい舌触りのマロンペーストが、お山の形で美しく塗られています。
中はスポンジと生クリーム、そしてふんわりとした食感のカスタード。
適度な甘さと鼻から抜けるマロンの香り。
う~ん、これはすごくないか?
不気味な含み笑いと共に、一口ずつ平らげるひまわり。
それをほほえましく見る私。
すると、ひまわりの暴挙が!
私のミルフィーユの上に乗る、このケーキのメインと言えるマロングラッセを
目にも留まらぬ速さで摘まみ上げ、自分の口中に放り込んだのです。
「おめー!なんて事するんだぁっ!」
「だって、アタシのにはソレ乗ってなかったんだもん。」
「・・・ ・・・ ・・・」
あまりの事にあっけに取られる私。
まさにひまわりの圧勝劇でした。
その後、外来での治療に切り替えられたひまわり。
通院の時はそのお店に寄る事もおおくなりました。
私たちの最後の幸せの日々を、演出してくれたお店です。
http://patisserie.cake100.net/40.html
現在では、店の前の行列が50人にもなる日があるらしいです。
え~泣かそうと思った記事じゃないんですけどねぇ・・・。
でも、泣かせた、やった。
ええ、素敵な思い出ばかりですよ。
喧嘩もしたけど、それもいい思い出です。
会えますよ、きっと。
ひまわりの花にような、おおらかでキラキラと笑う女性を想像してみてください。
ホラ、会えたでしょう?
思い返すと痛みもともなうだろうけど、猫さんにはほんといい思い出ばかり残してくれて、幸せですね。
ひまわりさん、会ってみたかったです(*^_^*)
ええ、ところがこのお店のはモンブランにはマロングラッセは付かず
ミルフィーユの方に付いているんですよ。
しかしながら、このマロングラッセの味が最高なんですよ。
まぁ、結果的に私が味わうよりも、ひまわりに食べてもらった方が良かったですね。
戦争ですか・・・
我が家では甘いものはひまわりに譲ってましたね。
彼女の美味しそうな顔を見れば、そうしてあげたいって思えるんですよ、不思議な事に。
え?箱の中、4つくらい入ってますよ!
そうだったんですね。
強奪特権・・・。
今思えば、そういう権利をひまわりは持っていたのかも知れません。
美味しい美味しいと言って、人の事を考えずに食べてしまっても
何となく許される性格でした。
あれだけ喜んでくれるのなら・・・と。
美味しいものを食べている時は、本当に幸せそうな顔をしていましたねぇ・・・。
そうですね。
この時は、何とかこの幸せを持続しようと必死でした。
今となっては失われた幸せですけどね。
こうしてこの時味わった美味しいものでも思い出して、せめて思い出の中で味わっています。
ええ、これ冗談抜きで美味しいんですよ。
機会があったら是非。
味覚の中で唯一、甘さだけが強すぎても我慢できる味覚なんですよ。
しょっぱいのも辛いのも、苦いのも酸っぱいのも、強すぎると食べられませんが
甘すぎるのは我慢できるんです。
やはり人にとって甘さは一番心地よい味覚なんでしょうね。
ひまわりさんが正しいww
でも我が家だと、「一口ちょうだい」とヤツが半分くらい食べるので喧嘩ですよ、いや、戦争ですよ。
あ、招き猫さん・・・
私中央の写真の箱の中のケーキ、食べられますよ!!
いいんです。
女性にスィーツ強奪特権が与えられているんです。
知らなかったでしょうw
楽しい日々をたくさん思い出されますように。。
食べてみたいわ♪
甘い物食べてるときって人はなぜか穏やかな気持ちになりますよね~。。
そんな時間を共に過ごせたこと・・素敵な思い出ですね^^
堂々と甘えられる存在は、恐らくは親なんでしょうね。
ひまわりは親には甘えない子でした。
私も甘えられる親がいませんでしたから、そういう所に共感してたのかもしれません。
親以外で甘えられる存在。。。
夫婦間と言えど、今は難しいのかもしれませんね。
そういう意味では、私はひまわりの人生に少しは華を添えられたのかな?って思います。
多くの人が(私も含め)大人になると甘える機会を失くしてしまう。
それを見つけて手に入れるのは、本当に至上の喜びだと思う。
おっと!コメント書き始めたら揺れてる~!
そそ、特に週末は凄い事になっているらしいですよ。
パンダも来たし、しょうがないのかなぁ・・・。
そですね、彼女は私にはノー文句で甘えてました。
それが許される存在だったんだと。
私的にはそれが嬉しかったんですけどね。
自分を私に許し、私の事も許してくれていたんじゃないかと思います。
元気・・・
そうですね、元気の塊のような人です。
それは本気モードで行かないとダメですね!
さてさて、毎回ひまわりさんやってくれますねw
ひまわりさんは心から猫さんを信頼し、
何の遠慮もせず甘えられる存在で
また猫さんも そんなひまわりさんが
とても愛おしいかったんだと
読ませて頂く度に感じます。
「元気になれ!」そんな心の声が聞こえました。