北朝鮮が韓国との軍事通信線遮断を発表
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- 2011/05/30 22:56:14
【ソウル＝加藤達也】北朝鮮の国防委員会は３０日、日本海側に敷設されている南北軍当局間の軍通信線を遮断し、金剛山地区の通信連絡所を閉鎖するとの報道官声明を発表した。ラヂオプレス（ＲＰ）が朝鮮中央放送と平壌放送の報道として伝えた。
声明は（１）韓国政府をこれ以上相手にしない（２）李明博政権の「反共和国的対決策動」に終止符を打つための全面攻勢に入る（３）北朝鮮の軍隊と人民は対決策動に対処するため実質的な複数の行動措置を講じる－としている。
声明ではまた、李大統領が南北対話の前提として北朝鮮側に核放棄の確約と延坪（ヨンピョン）島砲撃などへの謝罪を挙げていることについて「南北関係を修 復不能な破局へと追い込んでいる」と主張。一方で、北朝鮮の権力世襲を否定するチラシを北朝鮮側に送りつける韓国側の「心理戦」にも言及し、「心理戦に は、すでに警告している通り任意の時刻に任意の対象を目標として不意打ちで物理的対処をする」とした。
さらに、韓国側が北朝鮮の政権崩壊など緊急事態の可能性を議論していることに対し、「平和、繁栄の道に人為的障壁を積み上げている」と非難した。
金剛山地区の軍通信線は、観光事業での往来の安全を確保するための専用回線のひとつ。韓国側では「南北間には板門店にも専用回線があり、金剛山通信連絡所の閉鎖は通信の全面途絶を意味しない。北朝鮮の出方を注視していく」（政府筋）と静に受け止めている。
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