「キリストの変容」
- カテゴリ:日記
- 2011/06/04 22:15:25
ラファエロがもっと長生きしていたら?
SF小説の分野で「if(もしも)」という分野がある。
もしも、歴史上○○だったらと仮定して、その事実に沿って世界はどう変化していくのか。
社会はどんな方向へ進んでいくのか?
そういったことが、主な主題となる。
タイムトラベルものなどに、名作が多い。
レイ・ブラッドベリの古典的な短編に、恐竜時代にただ一羽の蝶をふんだだけで、もといた世界が恐怖政治中心の社会に変わっていたなんてものまであった。
「キリストの変容」
この作品は、ルネッサンス期の画家、ラファエロの遺作だ。
枢機卿ジューリオ・デ・メディチによって依頼された祭壇画である。
天の声を聞いて、自ら神であると示す聖書の「キリストの変容」のシーンを、劇的な群像劇として、鮮やかに描いている。
ラファエロは聖母子像が有名で、肖像画の名手としても知られている。
その一方、「アテナイの学堂」のように、群像を描いても超一流の腕も持っていた。
彼は優れたものを素直に認め、それを模倣してその技術をおのがものとして昇華する天才でもあった。
同時代の偉大な先輩、ダ・ヴィンチやミケランジェロにも強く影響をうけ、彼らから多くを学び、自分の作品の中で昇華させている。
これほどバランス感覚の取れた画家は、絵画史上でもまれに見る存在だ。
もしも、彼が長生きしていたら・・・。
この遺作の絵画を見るたびに思う。
主題のキリストのように、ラファエロ自身も変容しようとしていただけに。
絵画の歴史はどう変化していただろうか?
画像アドレスはこちら↓
http://art.pro.tok2.com/R/Raphael/Raphael055.htm
何枚も、ラファエロの絵画をこの目で見たよ。
もちろん、ダ・ヴィンチもミケランジェロの作品も。
だからこそ、心身ともにバランスのとれた彼の絵画が万人受けする訳がよくわかる。
本当に素晴らしい絵画は、誰にでも理解できる分かりやすい絵だと思うなあ
印象派の絵画が世界で愛されるのは、それが理由だと思うなあ。
…目に心地良い絵ってのは、印象派は一番だと思うし。
ま。これは私個人の意見やけどね。
そ、描写が優れてるから、そう感じるンやで^^
才能あるもの同士だからこそ、あれこれ影響うけるんでしょうね。
ラファエロが生きていたルネッサンス期は、特に天才がごろごろ輩出しましたから。
ダ・ヴィンチは、自分を技師といい、ミケランジェロは彫刻家で建築家だと自称してたそうです。
画家と名乗ったのは、ラファエロだけ^^;
なくなったのはまだ30代前半。
生きてたらどうなってたのかと、いろいろ考えます。
たぶん蝶をふむよりもすごいことになっていたんじゃないかと思う。
芸術の歴史が変わって「評価基準」がどんどんかわっていったとしたら、
今目にしているほとんどのもののカタチがかわっていると思うも
今、リンクから絵もみています♪
私は主題(?)のキリストよりも、まわりの人の姿のが、みていて面白いです。
ちょっと、混ざってお話しを聞いてみたい。
ああ、描写がすごいから、私がそんなふうに思ってしまうのかなw
それを全部吸収出来たってのもすごいよね~
晩年まで生きてたら
どんな絵書いたんだろね
だけど天才って、早逝しちゃうね