あの日から⑨~憤怒。責めるべき咎人は。
- カテゴリ:ニュース
- 2011/06/14 23:09:18
高尚な理論も、平俗な言説もだめだが、
かといって他人の口真似でも困る。
心底、自分の肺腑から出た、自分の言葉を言ってみよ。
―――道元禅師
先日、ウチの家内、キコヒイ様から、打ち明けられた。
「ほら、私たちの結婚式にも来ていた、〇〇さんの
息子さんなんだけど、東電の下請けの××に行ってるんだって。
それで、一号炉の冷却水を入れるホースを担いでつなげたん
だって。」
「そりゃ、凄いね。ヒーローだよ。」
「この事は黙っていてね、家族にも秘密にしていたんだって、
いろいろと、後から言われると困るからね。」
一瞬、なにを言われたのかよくわからなかった、
意味を理解するのに数十秒かかった。
その後、沸々と怒りが込み上げてきた。
こんなことって!
確かに、重大な被ばくの危険がある作業であり、
こんな出鱈目な報道の中、そこにいるというだけで、
どんな言われようをされるかもしれないが、
人を救う作業をしているのに
こんな仕打ちとは…!
まるで犯罪者をかくまっているような、もの言い…
ひとしきりの怒りの後に悲しくなった、世の中が。
血が繋がってはいないが、一族の中から、英雄的
行動をしている人がいる、それを誇れない。
ご家族の方々の悔しさが目に見えるようである。
よく、他の方々の意見を見せて頂くと、
「東電の社員は死んでも止めろよ」
言われる方がいる。
東電の社員は死なない、死ぬのは下請けの社員だけだ。
はっきり言えば、最前線で働いている東電の社員はまずいない。
いても1:30の割で下請けだ。一個小隊の隊長クラスだ。
それでも前線に出ているだけ、大したもんである。
ほとんどは、ベースキャンプで指示を出しているだけだ。
そんな下請けさんたちは、大した報酬もない、普通より
ちょっと高い程度だ。
チェルノブイリで同じような仕事をしていた、「リクビダートル」
という人たちは、勲章と手厚い医療と高額な年金を約束された。
今の彼らには何の保証もない。勲章もない。これが現実だ。
彼らをこんな環境に追いやったのは一体誰なんだろう。
政府だろうか?東電だろうか?保安院だろうか?
福島で関東の電気を作っていることを知らすに
生活していた人たちだろうか?
危険なことを黙認して発電所を作らせた福島の人たちだろうか?
私の怒りは宙に舞ったまま、その行き先を失ってしまった。
誰に咎があるのか、と突き詰めればやはり自分たちになってしまいます。
そのことを棚に上げて、「電気料金の値上げはおかしい」「計画停電は変だ」
「節電、勝手にやってくれ」
と論弁を奮う先生たちはどんな思いでこの状況に立ち向かうのでしょう。
不思議でしようがありません。
せめて医療のバックアップが必要です。
何は無くとも命。これに尽きます。
話を聞く限り、これが不十分に感じます。
労働条件は最悪。これはゆゆしき事態です。
金銭も酷いですね。「ベースキャンプ」の管理職と
雲泥の差とは聞いていますが、その話題は口にしないような
雰囲気だそうです。一種のパワハラですね。
せめて彼らに誇りを。
こんな理不尽に耐えられる精神力に敬意を。
本当に生きる素晴らしさを彼等に!
そして、無事を願うばかりです。
最初の放射性の水たまりに足を突っ込んだ作業員は
「ちょっと腫れただけだからそのまま経過観察」だそうですが、
JOCのO氏は「ちょっと腫れた右腕」のあと80日過ぎに悲惨な最期を
遂げました。
報道とはこんなもんです。
医療の「結果」が無ければなかったことになるのでしょうか?
信頼できません。
電気が無くてもお酒は飲めるし、サクラはその時期になれば咲くものです。
出来るようにすればいいだけで深いことを考えなければいいのにと思いました。
今の「政府」というシステムは、どうやら「震災」も「原発事故」も政治の道具のようです。
そして、誰からお金をもらっているか分からない「マスコミ」という人たちが、「KAN」は
どうだとか「OZAWA」がどうだとか、騒いでいます。
それは、「SHOW」であり「コント」だと思って見ています。
その人達が、ここらの事を考えているわけがありません。
死と向き合ってみれば、分かります。
今の政府を生み出したのは日本国民であるし、
原子炉を誘致したのは、まぎれもなく福島県人です。
批判なら当然すべきであるが、訳知り顔で今の政治体制を
生んだのは私じゃない、なんて厚顔無恥なことを私には言えません。
ただ、もっと出来ることを探したいだけです。
そして、日本国民全員にも考えてほしいとは思います。
やはり、偏見と恐怖が怖かったのかと察します。
原子力と放射能の事になんと無知なことか。
「唯一の被ばく国」のはずが、恥ずかしい限りです。
放射能は目に見えないばかりに偏見と恐怖を増長します。
ご家族の心配と悔しさを察します。
また、一方で。これが、静岡の美浜や青森の六ヶ所であったらどうだったのかとも
考えます。
私も、同じように、福島を差別するような行動をしなかっただろうかと…
そのことが、心に刺さるのです。
結構お疲れ気味ですので平にご容赦。
ブログ本文も尻切れトンボですね。
原子力発電所のもともとの意義を考えたことがあるでしょうか?
電力を起こすため?経済の基盤を支えるため?
近いけど違います。
「人を幸せにする為」です。
これは人の生み出したほとんどすべてのツールやシステムに言えることです。
そうでないモノはおそらく存在しません。
でも悲しいかな、人の生み出すものは、その使い方を誤った場合に、
まったく本来の意義からかけ離れた結果をもたらします。
もっともかけ離れた状態が今なんでしょう。
利益も電力という形で、日本人全員が(関西の人も間接的に)受けています。
私たちは、その政治を許したということで、国民全員、等しく罪があります。
TANA☆BEさんの怒りを理解できる人は、このことがわかっている人たちです。
わからない人が多すぎます。
あなたは正しいです。
東電から出る賃金は 日給8万円以上のはずなのに 実態は時給1000~2000円
東電は すべて 直接契約にして 全額わたるようにしてほしいですね
その人たちのせめてもの救いになることを祈ります
ずっと多いのだと思います。人権問題です。
下請けも次の仕事がこなくなると困るという理由で断れないと聞きました。
医療の現場からは「造血管細胞」の採取を申し入れしているのに、
「被曝線量の管理でそこまで被曝することはないので必要ない」との話。
それでこの事態、酷すぎます。
酒を飲んでいる場合か」と、花見をするかしないかで、結構な論争が起きましたが・・・。
3.11から3ヶ月・・・本当に日本という国は、享楽主義というか、喉元すぎればというか、
すでに日本は、その時の痛みに目を覆い始めたようですね。
くさいものに蓋をするような格好で、なんとか総選挙で、テレビ局や大手新聞社がこぞって
速報ニュースとして取り上げる。
今現在、あの最前線で体を張って仕事をしている人達がいて、その人達のおかげで
なんとか均衡を保っている状態、この現実をどうして忘れることができるんでしょう。
多くの言葉を書くことができません。
その置かれてる各ポジションでの社会的責任は確実にあります。
だからこそ、TANA☆BEさんの言葉と心情の間を感じ取り、考えて
行動できるように継続して行きたいです。
辺鄙な田舎で、もう、かなりの歳の消防団の組合に入ってる人が、
霧の深い夜、オレンジ色の服を着て出かけて行った日を、
オレは、一日だけ見た事を知っている。
ネットのコラで見かける、あのオレンジ色のフルアーマーで。
その、姿を見せていたのかもしれない。
或いは、子供の頃の自分と、過疎田舎に帰ってきた今の自分を
見比べていたのかも知れない。
だって、真夜中に玄関先から、
じーっと突っ立って、こっちの方ばっかり見てるなんて、変だろう?
顔を映せないのが現状ですね・・・。
悪い事をしている訳じゃないのに悲しいです。