Nicotto Town


およよ・れおポン


放射線のモニタリングポストについて

放射線測定で、ここ数日、ニュースがあった。
「都内でも線量測定を開始」
「高さ1メートルに統一」
この二つのニュースがおもなところか。

それは良いのだが、ニュースでも、いまひとつ説明があいまいだった。

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今回の内容は、過去に知った事などの情報で、もともとの情報源などを忘れてしまったり、現在、自分で確認する事ができません。
本来、資料で確認できることを書くべきで、だから、いままで書かずにきたのですが、あまりにも報道が力不足なので、書く事にしました。

ですから、記憶違いがある可能性もあります。
その点に注意して読んでください。

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まず一つ、高さの問題。

以前から、モニタリングポストが高い場所にあることを問題視する人がいた。

これは、本当の問題は、過去の経緯が、現在に伝わっていない事にある。
モニタリングポストが高いところにある事自体は、問題ではない。

そもそも、1960年前後に、原子爆弾の開発実験が盛んに行われた。

この実験は、本当に爆弾を落とす事もあり、その実験の一つ、ビキニ環礁での水爆実験が、有名な「第五福竜丸被曝事件」を起している。

そうした実験を背景にして、
「放射性物質による大気汚染」
を観測する必要が産まれた。

世界中で原爆実験が行われて、それが空気を汚染して地球上を広まって行くので、「大気汚染の計測」になるのだ。

そこから始まったモニタリングポストなので、上空から降りてくる大気汚染を測る必要として、ビルの屋上などに測定器を設置する事に決めた。


モニタリングポストの測定器は、大気汚染を測るためのものなので、他の放射線に影響されてはならない。

偶然、何らかの放射線源が近くにあっても、それに影響されずに、大気の汚染だけを測定する必要がある。

だから、少し厚めの金属容器に入っていて、空気が入れ替わる穴が開いた構造になっている。
(簡単に似たようなものを例えれば、百葉箱だ)

こうした性格の測定器なので、地表に汚染物質が溜まっても、その放射線の影響は少なく、大気の放射線だけが測定される。

ここ重要。
モニタリングポストは、大気の放射線だけが測定される。

汚染された大気がやってきた後の対応は、別の問題として考えられた設備なのである。


そもそも、原爆実験で、万が一、大量の放射性物質が日本へ降ってきたら、それを発見するのが、モニタリングポストの仕事。

そして、汚染された後の対応は、その時に考える事で、モニタリングポストの仕事ではない。


現在の福島原発事故の場合、すでに放射性物質が地上に降下していて、土壌汚染が問題になっている。

モニタリングポストは、原発から放射性物質が漏れて風に乗っている事を測定する道具で、土壌汚染は、別に測るのが、もともと予定された行動なのだ。


何十年前かに決められた、放射能対策は、時間が経って、形骸無実になってしまっていた。

そういうことである。

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報道にでてくる放射線の値を見る時は、

モニタリングポストな大気汚染

職員が地上付近1メートルで測定したものは、
土壌汚染によるガンマ線

ちがう性質の数値として、分けて理解してください。

#日記広場:ニュース

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2011/06/18 23:21
モニタリングポストの数値が大きくなったら、それは、福島原発から再び多くの放射性物質が放出された可能性を示す。
逆に、一定の値がつづいている場合は、福島原発は安定している可能性が強い。

この変化は、地上付近では、すでに土壌汚染が在るために、観測が難しい。

モニタリングポストは、そのために、わざわざ高い位置にあげている。


地上のほうは、土壌汚染が起きると、放射性物質の状態に合わせて放射線が出るので、放射線よりも、物質の種類と量が問題になる。

放射線量は結果の一つでしかなくて、調査としては、汚染状況を把握する事が重要。
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2011/06/18 21:58
ほうほう・・・・目的が違うから、ひとくくりで考えてはいけないのですな。
アバター
2011/06/17 11:26
水俣病とかイタイイタイ病を、教科書で読まされていた子供の頃
小学校で見かけた、「百葉箱」は鳥の巣箱かなんかだと思ってました。
http://p.tl/9Llk
http://www.youtube.com/watch?v=0G_jgtkOfoQ

http://p.tl/7Vfe
http://www.youtube.com/watch?v=Xp1r4ZE-uy8




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