最近読んだ本
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/06/17 23:36:35
小説というならば小野不由美のゴーストハント「死霊遊戯」。
その昔、講談社はティーンズ向けに「X文庫」というものを出しておった。
背表紙はどピンク。
表紙や挿絵は少女マンガ風。
折原みとだの運命のタロットだの、それなりに人気シリーズもあった模様。
我家にあったのはアルディーンだか言う少年怪盗ものくらいだったが。
で、そこで小野不由美はデビューしたわけだ。
正直、不遇な出発であったと思う。
いや、イラストがとんでもなくハズレで。
今で言うラノベの走りの文庫なぞ、表紙で作品を選ばれることが多い。
でもまあ、中身がね、とんでもなかったから。
こうして新装版リライト版が発売されるまでになったわけで。
ミステリ作家に小説作法を教わったホラー作家。
最初は「変だな」くらいなのに、畳み掛けるように襲いくる怪異が
どんどんレベルアップしていって、それはもう怖ろしい。
ラストに謎が解明されるのがミステリぽくはあるのだが
解明されたって怖いものは怖いのだ。
この巻はシリーズ全体でいうと中盤。
しかし安原少年登場という大事な巻なのである、うん。
少年とぼーさんの掛け合いがたまらなく好きなのだ。
あと、主人公が少しずつ「お役立ち」になっていくのが楽しい。
……話はね、怖いんだけどさ。
で。
私はもう『十二国記』の完結なんて期待していない。
でもせめて。
ギョウソウ様がどうしてどうなったかだけは教えて欲しい。
え?贔屓は六太と更夜と朱衡ですが何か?
あれはまた別格の怖さでした!
しばらくお風呂が怖くてですねえ……。
田中芳樹はもう『銀英伝』完結させてくれたのでいいですw
前田珠子は個人的には『破妖』よりも『魅魎暗躍譚』の続きを……!!!
ゴーストハント リアルタイムで読んでいましたが確かに挿絵ひどかったですよね(笑)いっそイラスト付けるなよくらいの勢いで。
その後、ホワイトハートで出たのはイラスト良かったですよね。
十二国…終わらないでしょうね…。なんで壮大なストーリーを書く作家は遅筆が多いのでしょう(笑)
小野不由美、田中芳樹、前田珠子…その他もろもろ…(笑)