読む
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/06/20 17:26:20
最近読んだ小説について、というブログ広場のお題ですが
小説ではなくて 本・読む ということで
もともと、読み出したら集中して早く読んでしまう方だったのですが
このごろは、本の種類によっては、
あえて ゆっくり じっくり 読むようになりました。
小説は ついつい 早くなってしまうんですけど(^^;
書き手のことを考えると
その人が発信したのと 同じぐらいの重さで
しっかり受け止めたい、なんて 思うようになったからです。
書くまでに 集めた資料や考察、
書き直して書き直して 最良のものを送ろうとしている
それでもまだ 足りずに書き続ける
作家というひとたち
気晴らしに、楽しみのために気軽に読むときも ありますが。
今、じっくり読んでいるのは
「われにやさしき人多かりき」
わたしの文学人生
田辺聖子著
これは もともと、全集のために書き下ろした文章をあつめて
エッセイ集として出版されたものです。
それぞれの作品の執筆裏話もあり、
また、世相を語ったところもあり、
お好きな詩を引用していたり、で
読み飛ばすのはもったいない、と思う所以です。
私の大好きな作家さんなので
長く生きて まだまだ 書いて欲しい
いつくしむように読んでいます。
並行して全然違う系統の本ですが
香山リカさんの
「<不安な時代>の精神病理」
私はこの方の 分析が 心におちて 納得させられることが多く
<作家>ではないけど 好きな著者の一人です。
本にはなっていないけど、
ウェブで連載中の
「心の復興に大切なこと」
http://diamond.jp/category/s-kayama
これも 興味深く読んでいます。
田辺さんは 多作だけど ご本人は遅筆だ、とおっしゃっていたわ 20年ぐらい前は。
締切、とうにすぎた原稿があるのに、書けなくて
昔の自分の本読んで、ああ、なんで こんなに昔のはうまいのやろ、なんて。
そして爪をみがいたり、ホカのこと、してしまう、なんて(^^)
それにしては いっぱい書いてらっしゃるけど。。。
それも 分野が広範囲。
佐藤愛子さんも、好きでよく読んだわ
「血脈」は、なかなか進まなかった、って ご本人の言葉にあったよ
ジュニア向けの小説かいていらした頃は
ご主人の借金返済のために とにかく書いた、と。
原稿用紙をひろげたら 自動書記のように さらさら 原稿を埋めていく人
遅筆の人は ホテルに缶詰にされたり うんうん うなりながら
佐藤愛子さん 栗本薫さんは さらさらっと書いてく人
どうして そんなに書けるんだろう