久し振りに「チグリスとユーフラテス」読み返した
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/06/22 21:45:32
今回のカテゴリは「小説/詩」
「最近読んだ本」についてブログを書いてみよう!
えーと、現在、過去に文庫で買った新井素子さんの小説を読み返しております。
図書館通って、未だ踏み込んでいない地平を開拓するのも悪くないのですが、あれにはどうしても、返却期限というものが付き纏います。体調の悪いときは、いつ、どのくらい読み進められるか、判りませんので。
新井素子さんのご本は、文庫に入った時点で「買い!」なのです。今に到りましても。
この街へ移り住んで暫くしたときにブログに出してきたお猫さまの名前。大多数は、新井素子さんの著作に出てくる猫の名です。
この数日で、取り敢えずで本棚から出してきたのは、こんなところです。
「おしまいの日」
「・・・・・絶句」
「チグリスとユーフラテス」
見事にみんな、人の死ぬ話だなー。
(いえ、思い返してみれば、新井素子さんの小説では、人死にが無い方が珍しい……。)
「どのように」を語ってしまうと、それぞれの作品のネタばらしになってしまうのでしませんが。
「・・・・・絶句」なんかは、書店で付けて貰ったカヴァーが擦り切れきってます。買ったの、高校生のときでしたっけ?
「おしまいの日」は、手垢が付いてる状態(書店で付けて貰ったカヴァーに、です。付けて貰わなければ、商品のカヴァーを傷めてしまいます)。購入は大学生のとき。
でも、「チグリスとユーフラテス」は、購入して10年弱ですが、……綺麗なまま。でも、書店のカヴァーは付いていて。このご本を買ったときは、未だ、地元の書店の顧客だったのですね。今ではすっかり、ネットの本屋さんの顧客な訳ですが。
この作品は、読んでいて懐かしいです。新井素子さんのかつての作品を構成する要素が、方々に散りばめられてます。良く言えば集大成。悪く言えば焼き直し。
登場人物は他の選択を採らずに、何故こういうことを繰り返しているのだろう? という疑問符が頭に一杯になってしまって、読んでいてあまり坐りが宜しくない。でも、一気に読ませる「法螺話」っぷりは満点。(フィクション作品に対する最高の誉め言葉です。念の為。)
文庫版に納めるに当たって上下巻に分冊してるくらいの長さですので、いい現実逃避になります。今まで彼女の作品を読んだことのない方には、あまりお勧めではなく、もう少し軽く読める「ネプチューン」辺りをまず読んで、肌に合いそうでしたら、どうぞ……といったところでしょうか。なにせ新井素子さん、文体が独特過ぎて……。
何か、SFの賞取った作品ですし、ね。ご縁がありましたら、お手に取ってみては……きっと、図書館に所蔵されていますから。
さて、文庫に入ったら買う、が基本姿勢の新井素子さんのご本ですが、エッセイ本は、案外文庫に入らないのですね。
新井素子さんの著作がハードカヴァーが出たときは、図書館で借りて読み、蒐集は文庫で、が、お小遣いにも部屋の広さにも不自由している貧乏人の精一杯のファン活動ですが。
近年出ている小説も、4年ほど経つのに未だ文庫に入っていない物も在ります。
「姿勢」を変えるときがきているのでしょうか……?
近年(と言っても数年前まで遡ります)新書で買った本と言えば、昔文庫で出ていた、ゲームブックの復刊ですが、続き物が最終巻まで出ない体たらくで。
文字の大きさは、もうそろそろ新書の方が良いお年頃になってきましたが。
図書館で借りた(もちろん、あんな嵩張る本、我が家に置けない)邦訳版ハリーポッターは、ひたすら重かった……です。
読みたい本が多過ぎるなんて、羨ましい悩みです。
わたしは、選り好みが激しく、作風が肌に合う小数の作家さんを何度も何度も読み返すタチで。
ん、でも、新聞小説は毎日読んでるんだな。
おき場所の問題は別ですからねー。
某有名ブロガー(+プログラマ)は「新書がベスト」といっていますが。
私もハードカバーよりは文庫の方が好きです。
本棚や机よりも、上着のポケットの中に入れて連れ歩きます。
最近は読みたい本が多すぎるので、読む速度を上げる練習をしています。
こちらの話ばかりですいません。コメントは全く急ぎませんし、「ここまで読んだ」で十分ですよー^^