読書感想文13
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/06/23 23:20:32
沖方 丁 著/『天地明察』を読み終わりました。
実在の人物、渋川春海のお話。
本屋大賞1位は伊達じゃない。
本当に素敵なお話でした。
若き頃の純粋な憧れ、現状への漠然とした不満。
打破するために挑戦、そして失敗。
少年の様に目を輝かせて今を生きるおじさん達。
託される思い、背負う使命。
様々な人と出会い、その人達の思いに触れそれを素直に受け入れる主人公。
人に流されているようで、しっかりと自分の道を探し決意する主人公。
大切な人達との別れ、取り返しのつかない出来事に恐怖する主人公。
大事を成し、幸せをかみ締める主人公。
主人公全ての心境が綺麗に描かれてました。
感情移入し易い私は主人公が喜ぶと嬉しくなり、悲しくなると涙し、と大忙し。
そのぶん夢中で物語りに没頭できました。
「時間があるから読むかー」
じゃなくて
「読みたいから時間を作る!」
こう思える作品にまた出会えて嬉しい。
序章の一番初めの一文
「幸福だった。」
最後まで読んでもう一度序章を読んだ時、この言葉が凄く重く感じました。
この作品全てをこの一言で表しているみたく感じました。
そんな私も幸福でした。
ありがとうございます。
私もいつの日か「幸福だった。」と言えるような人生にしたいものです。
取りあえず、この本を読んでいた時は確実に幸福でした。
ブンコさんも大なり小なりの幸福が訪れますように。
今自分の生き方について いろいろ考えてしまっている時でもあるので
わたしも 幸福だった って言いたい
惹かれてくれましたか。
それはありがたいです。
メイさんも同じように感じてくれたら嬉しいです(^^)
機会がありましたら、是非お読み下さい。
これはお勧めです。
どういうわけか、
>人に流されているようで、しっかりと自分の道を探し決意する主人公。
というのに、凄く惹かれました~。
今度チェックしてみようかなぁ!!