ひまわりの種を送って 協力するなら
- カテゴリ:日記
- 2011/06/24 14:19:05
ヒマワリで土地浄化 NPO法人「39アース」 福島に種送る活動
2011年6月23日
福島県へ送るため、ヒマワリの種を畑に植え付ける参加者=金沢市新保町で
市内の畑に植え付け 支援の輪他県にも
福島第1原発事故の影響で汚染された土地の浄化につなげようと、金沢市の環境NPO法人・39アースが、土壌中の放射性物質を吸収するとされるヒ マワリの種を福島へ送る活動を始めた。福島で栽培してもらう試みで、メンバーは「身近な活動で支援できる」と協力を呼び掛けている。(押川恵理子)
一九八六年のチェルノブイリ原発事故後、ヒマワリは土壌中の放射性セシウムを吸収することが国内外の研究で報告されている。正確な吸収効果を明ら かにしようと、農林水産省と福島県は五月末から同県飯舘村で実験に着手。使ったヒマワリの処分が課題となるため、放射性物質の空中放出を防ぐ焼却炉の開発 も進めている。
ヒマワリを送る活動は、福島県で野菜農家の男性が政府が野菜出荷制限の指示を出した翌日、将来を悲観して自殺したことを知った39アース理事長の山本久司さん(64)が「自分たちにもできることがある」と仲間に提案して始まった。
十九日には、39アースのメンバーや家族ら十五人が金沢市新保町の畑十二アールにヒマワリの種一リットル入り約二袋分を植え付けた。汗ばむ日差し の中、参加した同市額小学校五年の飯野すずさん(10)は「足が土まみれで大変だったけど、役立てたらうれしい」と話した。周辺の畑三十アールにも植え た。
支援の輪は他県にも広がっている。山本さんの知人で福井県鯖江市立待小教諭の岩堀美雪さんと教え子の三年生児童がヒマワリを植え、種二万五千粒を 協力者に配っている。採れた種は、山本さんを通じて福島県でヒマワリ栽培に取り組む団体「福島ひまわり里親プロジェクト」に送る。
山本さんらは二十五日、金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで開かれる「地球の愛に包まれてコンサート」で活動を紹介する。問い合わせは、山本さん=電090(9447)9057=へ。