本棚。25
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/06/25 23:00:13
「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」 2巻まで
著者・鈴木大輔 挿絵・閏月戈 出版・メディアファクトリー(MF文庫)
予想に反して面白かったです。いえ、題名からドタバタ劇かなと思っていたので。
理路整然としていて好みです。
内容は題名の通り、お兄ちゃんを異性として好きな妹の話。
訳あって6年離れ離れに暮らして兄妹が、めでたく一緒に暮らせるようになった、ところから物語が始まります。
二人は同じ学園に通うことになり、お兄ちゃんはさらに、同じ学園に通う3人の女性に求愛されます。ハーレムです。
妹はブラコンですが、兄はシスコンではありません。
例え毎日妹日記をつけていても、写真をラミネート加工していたってシスコンではないのです。親代わりとして、普通に妹の成長を見守っているだけ です。ええ。
作中の「動機うんぬんを力説したのは、単に直感を補強するための後付けに過ぎない。」って台詞が印象に残りました。
別の本で、「直感がまず働いて、その後付けに理論が付く。」と評価されたキャラがいて、それ以来気になる人物像なのです。