いわき市内の復興状況② 久之浜・四倉
- カテゴリ:日記
- 2011/06/27 22:23:24
津波の被害が大きかった久之浜・四倉地区も4月に比べると、
瓦礫の撤去が進んでいます。
損壊した建物はそのまま残っていますが、
建物の周りに散開していた瓦礫はほぼ撤去されていました。
久之浜漁港、四倉港には数隻の漁船が接岸されていましたが
水産施設は倒壊したままですから、当然漁はできません。
また、できたとしても放射能の問題から売れないでしょう。
この久之浜の端は、原発から30kmの距離にかかります。
海岸沿いを走る国道沿いの店も再開している所が増えました。
こうして、復興は少しづつ進んでいますが、
やはり、大きな問題は放射能汚染の問題になります。
いわき市は、距離的には原発に近いですが、
風向きの関係で、福島市、郡山市よりは放射線量は少ないですが、
秋になると、風が北風に変わると、まともに放射能を浴びるようになります。
それまでに原発問題が解決する見通しはありませんから、
将来的な不安を抱いている市民は多いです。
子供がいる家庭では、こんな季節に関わらず、
窓を湿って、洗濯物も室内に干しています。
当然、子供たちは外ではなく、家の中で遊んでいます。
郡山市では、ダンボールで窓の目張りをしている家は珍しくなく、
あるお宅で4才くらいのお孫さんをおじいさんが、室内で
シャボン玉をさせていた光景を見たときには、
なんともない切ない思いにかられました。
いわき市内のドラッグストアに立ち寄ったときに
ビックリしたのは、入り口に折り込みチラシが貼られていたのですが
そのチラシの横に「放射線計」の販売ビラが貼られていました。
価格は40,400円と以外と高いですが、注文を受けてから納品まで
3ヶ月かかる旨の注意書きがありました。
宿泊したホテルには、フランスのアレバ社の外人達が長期宿泊しており
朝、エレベーターで会った作業員の人達が
首から放射線をぶら下げているのも見かけました。
福島では、放射能が一番大きな問題となっているのを
ひしひしと感じました。
町が大きく変わるのには時間が必要なのはわかります。範囲が広い事も問題でしょう。それよりも企業に余力がないのが良く分かる結果となりました。長引く円高も少なからず影響していると思いますが、敵対買収などの戦いに疲れているように思います。
もちろん、どうしようもない国の対応が1番の原因だとは思います。
3つのギャラリーで3人の写真家が作品展をやっていたのですが、
そのなかで「いくつかの空の下 ーかわらないモノー 」(小松里絵)は、
子供が公園で、野原で、川辺で、街中で遊ぶ姿を撮影しています。
子供の遊ぶ姿は、そういえば普遍的なものですよね。
でも、福島の郡山市、いわき市では、子供たちが外で
遊ぶ姿を見ることは一回もありませんでした。
それだけ現地では異常事態になっているのです。
こちらでは忘れ去られそうな勢いですが、現地では困ってる方々もまだ沢山居て
復旧すらまだですよね>< なかなか一言では語り尽くせませんが応援したいもんです!
(川内や肥前の再稼動にも、おかしな連中がインネンつけてるけど、私等の雇用問題だってある。感情じゃなく科学な対応が回復して欲しいです。)