イルスの竪琴←出版社かわった!!!
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- 2011/06/29 13:07:28
過去、早川FT文庫で出ていて、現在絶版になっていた
パトリシア・A・マキリップのイルスの竪琴シリーズが
なんと創元推理社から出ています。
今月①、来月②、その次③と連続刊行。
翻訳者は早川と同じ方。
なんと30年ぶりの改稿です。
ホントのことをいうと、改稿ってあまり好きじゃない。
でも、活版だった30年前の小さな字と比べて、今回の版は活字も大きめ、丸みがあり
読みやすいことは事実。
でも翻訳者が一緒だからいいか………………。
古本屋でも手に入らなくなっていたシリーズなので
手にとって読んでもらえたらすごくうれしい。
謎につぐ謎で、かなり読み手をえらぶ本ではあるけれど
これはわたしの中ではFTではトップ3に入る本だから。
マキリップの本の中ではベスト1。
(他の本は読まなくてもよろしい)
よむべき本としては
ル・グイン
マキャフリィ
C・A・ルイス
いろいろあるけれど、何度も何度も読む本はそうそうない。
家に何百冊とある本の中には、二度読みに耐えられない本はないけれど
(一度読んでいらなくなった本もある。殺人はディナーのあとでとか。値段の割にたいしたことない。あれは売りにいく)
この中でもピカいちの本なのは間違いない。
で、改稿なのだけど
「どこか変えたの?」
という感触でした。すんなりとさいごの「げげげっ」というシーンまでいきました。
あえていえば、最初の、兄弟けんかのシーンだけは最初の版がよかったかも。
これはもうちょっとよく考えてちゃんと書評ブログに出す。
とりあえず
文責・如月舞菫
たしか、中学生~高校生の頃に図書館で借りて読んだと思うんだけど…
MAINEさんの お勧めってことで、もう1度読んでみようかな^^
早川FT文庫の本は随分沢山よんだのですが、
10年ぶりに 続編出版とか、ここ数年おおいいじゃないですか。
面白かったのだけ覚えてて、続きを買って読んでも
すっかり忘れてて、ちんぷんかんぷんだったりします。
ええと、謎ときが得意で、両親が息災であれば、そのまま大学で黒の衣をもらう予定だった
ヘドの領国支配者のモルゴンが、隣の国の古い塔に住んでいる幽霊と謎解き試合をして勝って
それで王冠をもらう話。
うそうそ。そこまでが最初のシーンでものすごく簡単に説明されちゃう。
幽霊と勝った人に王女を嫁にやるって隣の国の領国支配者マソムが誓いをたてていたのを知って
モルゴンは彼女の兄で大学にいる○○に会いにいくの。 ←名前忘れた
旅の途中で「偉大なる者」に仕える竪琴弾きデスに会って旅を共にすることにして……
そして……だけど………………
という話。
旅を重ねて、人と出会い、自分でも知らなかった自分に出会い、自分が少しずつ変わっていく
旅行ってそもそもそういうものだと思うけど
モルゴンの旅は、もっと重い。
今の自分を全部失って、新しい自分をみつけていく旅になっていくんだけど
マキリップにしては、主人公の感情の起伏がはっきりしてるし
旅を一緒に楽しめる感じがするの。
今回翻訳者の脇明子さんが手を入れたところって
主に恋愛がらみのシーンだとおもうなー
能面だったデスの感じがちょっとばかり違うのよ。
読みながら思い返す挿絵は早川版の挿絵ですがこちらには挿絵はないです><