サウジ、インドネシア人家政婦へ査証停止
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- 2011/07/02 20:53:59
(CNN) 中東サウジアラビアがインドネシア派遣の家政婦に対する入国査証の発給を2日から停止することを決めた。家政婦が直面する虐待問題や低賃金をめぐる両国間のあつれきが背景にある。
イ ンドネシアは先に、派遣先での人権に関する状況が改善するまで国民をサウジへ派遣することを拒否するとの方針を表明していた。サウジでは先月、インドネシ ア人の女性労働者が雇い主を殺害した罪で斬首刑に処され、恩赦を求めていたインドネシアは執行の事前連絡がなかったとして反発する騒ぎもあった。この後、 8月1日から家政婦の派遣中止を通告していた。
サウジで死刑執行を待つインドネシア人受刑者は23人いるとされる。インドネシア外務省報道官によると、サウジに対し移民労働者の保護に関する了解覚書を要求、人権状況などを監視する合同チームの結成も促した。この問題に関する会合が今月下旬に予定されている。
国 際人権団体は長年、サウジ国内の移民労働者が遭遇する過酷な待遇を非難してきた。ヒューマン・ライツ・ウオッチは昨年、インドネシアなどからの労働者は監 禁、食事のはく奪、深刻な性的な嫌がらせなどに遭っているとの報告書を発表。昨年8月にはスリランカの病院で、サウジ人の雇い主からくぎや金属片を腕、足 や額に大量に打ち込まれた家政婦が手術を受ける事例が発覚し、国際的な反響を呼んでいた。
ただ、サウジでは今年1月、インドネシア人女性 を虐待したサウジ人女性に禁錮3年の判決が下されていた。家政婦の虐待に絡む初の国内判決とされ、サウジ当局も対策に乗り出したとみられていた。半面、国 営サウジ通信によると、同国の労働省当局者は他の国で家政婦の人材確保に当たるとの方針を示し、インドネシアによる送り出し禁止を重く受け止めない姿勢も 見せている。
ヒューマン・ライツ・ウオッチによると、外国人の家政婦雇用は複数の中東、アジア諸国で雇われる外国人の家政婦は多数で、そ の数はシンガポールの19万6000人からサウジの約150万人までなどとなっている。これら家政婦の多くはスリランカ、インドネシア、インド、バングラ デシュ、フィリピンやネパールなどの貧困家庭出身者が多い。低賃金、休憩もない長時間労働、家政婦応募に伴って出来る多額の借金返済などの問題はこれまで 再三指摘されてきた。
http://www.cnn.co.jp/world/30003245.html
フィリピンでは失業問題が深刻なため、国外へ仕事を求めて出かける人がとても多い
状態です。 主な仕事先は、看護士、漁師、家政婦、芸能等で、日本で水商売をしている
フィリピンの方は、芸能人として来ています。