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放射線教育空白の30年  モリタさんの記事



 
放射線教育空白の30年

 

 

「放射線ヨウ素 同セシウム 人体への被曝の影響を表す単位「シーベルト」
事故後頻繁に登場した用語や単位は多くの人にとってなじみが薄く放射性物質とは何か毎日発表される数値は何を意味するのか簡単に理解できる人は少なかったのではないか
 
 それも当然だ 日本ではこの数十年放射能の怖さも利点も教えて来なかった被爆国でもあり大事なことなのに
大臣だった私も気付かなかった
 1998年から翌年にかけて文相を務めた原子核物理学者
有馬朗人・武蔵学園長(80)は自戒も込めて話す

 放射線の性質などに関する記述は80年代初頭まで中学教科書にもあったが以降30年間消え高校でも重要な扱いではない特に人体への影響については学校でも社会でもあまり語られなかった
 
なんと30年間この国の教育から放射線は閉めだされてきたのでした とくに中学校の教科書からは完全に消えてしまった
 
ネットを検索するとなぜかこれが出てこない
1面トップの記事なのに 後で分かったことですが「学び再出発」という企画ものの記事なので後日出すつもりなのかもしれません
 
それにしても1面トップに出た記事がネットに載っていないのは不自然です

要点を紹介すると読売新聞は中学校教科書から記述が消えたことを「ゆとり教育」のせいにしています
そしてこのために、放射線への恐怖が強まってしまっている正しい教育が必要だとも
 
要するに読売新聞がいいたいのはこれかと
他に記事を探していると
放射線教育、積極的に取り組むべき 文科相 
という記事がやはり5日に出されたことを知りました
最後に貼り付けてます
 

読売新聞は 放射線教育は30年間空白だった⇒ゆとり教育のせいだ⇒今こそ放射線教育に積極的に取り組むべきというストーリーで紙面を作っていたことが分かります
 まさに政府広報です
 
しかし なぜ 放射線教育空白の30年 を消してしまったのでしょう
やはり「このタイトルはまずいこの内容はまずい」という判断が事後的に働いたのではないか
そこを読みこんでいくと、放射線教育空白の30年の意味が多きく浮かび上がってきます 
けしてゆとり教育のせいで消えたのではない
 
まず第1に1979年にスリーマイル島で深刻な原発事故が起こった
これを期に世界で脱原発の流れが動き出したわけですが日本は反対にまさにこの頃に原発をどんどん増やそうとしていた
1980年の時点で稼働していた数は正確には調べきれていないのですがおよそ20基ぐらいだったと思います
それから現在まで2.5倍に増やしてきたわけでまさにそのときに放射線教育が消されたわけです
 
さらに1980年代はアメリカでレーガン政権が登場し戦術的核兵器の使用が公言された時代でもありました
それまで米ソは互いに核兵器を相手の攻撃を抑止するもので 自分から使う気はないと語ってきたわけですがレーガン大統領はそれを180度転換し ヨーロッパなどの限定的戦場では核兵器を使う用意があると言いだした 大陸弾道弾などの戦略核兵器に対して地域限定の 戦術核 を使うと言ったのです
それで世界中で反核デモが沸き起こった

 
そんなときに日本の中学校の教科書から放射線の記述が消えた
 
さらにおかしいのはこうしたことを文部大臣が
知らなかった という事実です
この方が文系出身の方ならそういうこともあるかもしれないとは思えますが 原子核物理学者から文部大臣になった方が知らないなどということが本当にありえたのだろうか むしろ反対にここに非常に強い政治的意図が介在していたことを感じざるをえません
 
しかもこの方が文部大臣になられたのが 1998年チェルノブイリ事故から12年経ち健康被害などが全面化しつつあったときのことであることを考えるとより一層 何かの意図があったと思えてしまいます
 

ともあれスリーマイル島事故のあった後アメリカが戦術核兵器を使うと言いだしたころからこの国の中学校の教科書から放射線の記述は消えたのでした
そうして政府が 放射能は怖くないキャンペーン を強めている今やにわに 積極的に取り組むべき と言われているのが事実です
 
放射線記述を教科書から一たび消し去ったことにも今になっても「取り組むべき」と言いだしたことにも明確な意図を感じます
 
この問題についても重大な関心をもってのウォッチが必要です
 

 
放射線教育 積極的に取り組むべき 文科相

 

読売新聞 2011年7月5日
 高木文部科学相は5日の閣議後の記者会見で過去30年間
中学校で放射線教育を行ってこなかったことを問われ「今回の原発の事故で放射能に関する正しい知識を子供にも分かりやすく教えていくことが何より必要だと分かった」と述べ
今後は放射線教育に積極的に取り組むべきだとの認識を示した


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110705-OYT1T00621.htm

アバター
2011/07/07 13:37
国民に放射線教育をするまえに、電事連に徹底的な放射線被害について教育すべき。
リスクマネジメントできない企業に、存在価値ないです。

原子力を利用する国として、すべての議員・官僚に教育すべき。
中央・地方政府も同じく。

いまの国民は、政府に言われなくても放射線について学んでいます。
アバター
2011/07/07 11:44
「放射能に対する正しい知識」がどういったものになるのか注意が必要ですね。
御用学者のいうような「正しい知識」だったらやらないほうがましです。



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