マレーシア、選挙改革求め大規模デモ1600人拘束
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- 2011/07/10 20:31:19
【マニラ矢野純一】マレーシアの首都クアラルンプールで9日、公正な選挙など選挙制度改革を求める大規模なデモがあり、警察当局は催涙ガスを発射してデモ隊を鎮圧し、参加者約1600人の身柄を一時拘束した。
デモはナジブ現政権に批判的な非政府組織(NGO)「ベルシ2・0」が主催した。57年の独立以来、政権を維持してきた与党の統一マレー国民組織 への批判を展開し、来年にも行われる総選挙に向けて、与党に有利な選挙制度の改革を求めている。地元メディアなどによると、デモには約2万人が参加。政府 は「デモは違法」として警官隊を動員し、主要道路を封鎖した。
NGOの女性代表のほか、野党の副代表らが一時身柄を拘束されたという。野党第1党の人民正義党を率いるアンワル元副首相はデモ参加中、足にけがをしたが、身柄は拘束されていないという。
ナジブ首相は国営ベルナマ通信を通じ、「デモ参加者は国民の少数派であり、国民の大多数は政権を支持している」と述べ、国民に対して平静を呼びかけている。
一方、地元メディアによると、NGO側は「政府は実力行使をしたが、我々は公正な権利を行使して、選挙制度改革を求めていく」と語った。
http://mainichi.jp/select/world/news/20110710ddm007030130000c.html
マレーシアはフィリピンとインドネシアの中間にある、立憲君主制のイギリス連邦加盟国です。
国王は世襲制ではなく、13週の内9州の首長から選挙で選ばれると言う珍しい制度で
成り立っています。
旧宗主国であるイギリス、日本、オーストラリアとの繋がりが深いだけでなく、イスラム教
を信仰している事から、中東とのつながりも強く存在しています。
またシンガポールに次いで華僑の割合が高く、近年では日本よりも中国よりの政策を
とっていることが多いようです。