魔乳秘剣帖

この作品は原作のファンなので原作ファンとしての感想が混じります。ご了承ください。

この作品の原作は、信じてもらえないかも知れませんがお色気路線ではありません。

女性の胸、つまりおっぱいの大きさが人の価値観の最上位になった江戸時代的な世界。
その価値観の世界で、おっぱいの大きさを左右することのできる力を持った人達と、その周囲の人間達が懸命に生きる姿を描いた作品です。

なにがおもしろい作品かと言えば、ギャグとしか思えない世界設定の中で、真剣にキャラクター達が生きていることです。
その滑稽とも言えるやりとりや、自分達に有り得ない価値観の人達の行動が面白いのだと私は思っています。

原作者もそれが描きたいのでしょう。おっぱいという通常お色気路線に走りがちのものを主題としておきながら、お色気路線にほとんど走っていないのです。

原作ファンの方も多くがそれを理解されており、アニメ化の際、最もやってはいけない路線として「売り上げを狙って安易におっぱいを中心としてお色気アニメにしたら発想貧困の最低案」という意見をよく耳にしていました。

そして残念ながら、その最低の形でアニメ化と相成ってしまったわけであります。

もう売り上げは股間のナニをナニしたい人達に任せることにします。

私情を含め、今期一番のがっかりアニメになりそうです・・・。

ＢＬＯＯＤ-Ｃ

”あの”プロダクションＩＧが”まさかの”ＣＬＡＭＰ起用のアニメスタートです。

全体的に見てずーーっと頭にあるのは「ああ…やっぱりＩＧはＩＧなんだなあ…」ということ。

ＣＬＡＭＰさんの絵柄ですごいリアルに体が動くのでちょっと気持ち悪いとこもありましたね…。おさげとかも…。

アクションシーンも動きが実に人間チック。すごいんですけど、細かいところで人間チックすぎて迫力がかけてる・・・。

アニメなんだからもちっとこう！演出的にズバー！バシャシャー！ドーン！ってできない辺りがおそらくＩＧなんでしょうねえ。

萌えという媚びができないのを自覚しているＩＧだけに、今回のは製作できる幅を広げるための挑戦作なのかもしれませんね。
ていうかできてないのは媚びというより、マンガ的演出や作画なんじゃないだろうかと見てて思いました・・・。

でも作画のきれいさはさすがのちょー美麗。ＯＰもかっこいいです。

そして次回予告の温度のちぐはぐさに見てて笑いました。

輪るピングドラム

先の展開や設定がまったく見えず進む一話は結構久しぶりに見た気がします。

女の子はきちんとかわいく描かれていましたし、なにより全体的な画面デザインがポップにまとめられていました。

内容は恐らく・・・兄妹３人の三角関係に血縁を交えたコメディもの。
おそらく最後はかなりのシリアスになるのではないでしょうか。

声優はナチュラルボイスな三人を主役級にすえています。
恋愛と言う一般受けもする内容ですから、声をそうするのはアリだと思うのですがそれにしては変身後のデザインが一般受けしなくないですかこれ・・・。

とりあえず一緒に「せいぞんせんりゃーく！」と叫ぶのが正解な一話でした。

興味があるので継続して視聴しようと思います。



アイドルマスター

一話の流れや演出は、登場人数が多いが故の苦肉の策といった感じがしました。

古き良き時代のＦＬＡＳＨ動画黎明期を思い出すのはやはり黒バックに白字のせいなのでしょうね。

女の子はかわいく見える、というより動きでかわいく見せるのが主眼になっているようです。

実際にカメラを意識した画面内でのキャラの動きは実に良く描かれていて、何気ないところで迫力がありました。

背景などのテレビ関係や舞台裏の小物などはきちんと取材されているという実在感があり雰囲気が非常に出ていました。
ああ、アイドルで人気出すのも大変なんだなと感じさせるリアリティがあるのはすごい。

一つだけひっかかったのは、プロデューサーの声が高い声なこと。
学生や若い人がプロデューサー＝プレイヤーということもあったので、若さを感じさせる声にしたのかもしれませんが、周囲の小道具によってリアリティが出ているため、むしろ頼りなさだけが非常に強調された形になっていました。

「けいおん！」（の売り上げ）目指しますという発言をスタッフがしたと広告代理店の人がツイッターで暴露してましたが、そんな気合を感じさせる出来だったと思います。
もしアイマス２が無く放送されていたら、真面目に、けいおん！とは行かなくも競るレベルには売れてたのでは無いでしょうか。