あの日から⑫~ホットスポットの真実と政府の欺瞞
- カテゴリ:ニュース
- 2011/07/16 06:32:40
さて、今回はホットスポットについて。
いま、ホットスポットが俄かにクローズアップされている。
原発から北西方向に伸びた線量の高い、点々とした領域。
これは、予想できなかったのだろうか?
南相馬市の肉牛が放射性セシウムで汚染されていたという
報道が飛び交っている。
与えていた餌は、遠く白河市から運んできたそうである。
それでも汚染されていた、なぜだという報道だ。
私の意見では今さらという感じである。
このホットスポットは、チェルノブイリの事例でもあった。
まず関係者は知っていたはずだった。
10年前のNHKの特集「チェルノブイリ原発事故10年後」
http://www.youtube.com/watch?v=5WkJyw2egv0&feature=related
でも冒頭でインタビューを受けていた農夫が証言している。
曰く「大地に点々とシミのように広がっている、どこが汚染
されているか?そんなのはだれにもわからない。」
すでに前例があったのだ。
このホットスポットはどれだけの範囲に広がっているのだろうか?
静岡のお茶畑で放射性セシウムが検出されている。
千葉県柏市の一部でホットスポットが検出されている。
つまり、およそ半径500kmの同心円内が、ホットスポットの
「射程距離」なのだ。
首都圏を含む本州中央近くまでこの圏内に入ってしまう。
つまり、安全圏は「静岡から西」の地域だ。
そして、ホットスポットは線量が多かれ少なかれその圏内には
確実に存在する。
避難指定区域近くのここらでも、農地の土壌検査を行なって
いるが、それは、一町村に一か所だけだ。
そこの土壌検査だけでOK・NGの指標になってしまっている。
ではどうすればいいのか?
もはや、出来た物をスクリーニングするしかない。
2kgの破砕した試料さえあれば、スクリーニング可能だ。
牛などの家畜は一頭に付き一回、
作物であれば、最低1ヘクタールに付き一回の試料が
必要だと思う。
しかも本当に政府の言うように安全安心を謳うなら、
東北・だけでなく、北海道・関東全域で行わなければならない。
これを知っていて、語らないのは政府の欺瞞でしかない。
日本人の悪い癖で、3カ月半年を過ぎると何事もなかったかのように平時に動いてしまう。
ところが、放射能はそこからが恐怖の始まりということです。
本当の現実にさらされるのはこれからです。
この状況ではコストがかかり過ぎることは判りますが、
四の五の言わずにやるべきことを今やることだと思います。
それが、原発推進をしてきた政府の責任です。
ホットスポットの恐ろしいところは、実に狭い範囲に高濃度汚染源があるということ。
関東圏を含む東日本は確実に射程距離…政府はこれ絶対知っていたかと思います。
特定避難勧奨地点の状況をみると一目瞭然、五メートルも離れていないとなりの家が、
高濃度汚染源だったりします。
早く実測による汚染源の特定が必要だと思うのに、何の発表もない…大丈夫か。
うちはどこにも避難できないし、東日本全体のどこが、いつ?となると無限大の世界に感じられるので諦めています。
安全も安心ももはや無いのではないかと・・・・・・
起るべくして起こった、ただそれだけ。
政府はやるべき事をやらずに今日もそして、これからも政局に明け暮れる。
国民のつながりをぶった切ってるのは、現在のそして過去の政権与党です。
健康面のチェックはどうなのかと思います。牛が汚染されてるなら、当然人間も被曝してます。
すでに関東ではチェルノブイリの30Km圏と同じくらいの線量があたりまえになってきています。
一刻も早い原発の収束を願いますが、これがまたトラブル続きです。
現場の作業員への手厚い安全対策も手抜きせずきちんとやってほしいですね。