ルーマニア、ロケット砲の弾頭64発盗まれる
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- 2011/07/20 18:20:47
ルーマニアからの報道によると、同国で旧式のロケット砲弾の弾頭64発が輸送中の貨物列車から盗まれ、18日に見つかるまで一時行方が分からなくなる事件があった。
盗まれた弾頭はロケット本体には取り付けられておらず、警察当局は「危険はない」と説明。くず鉄として売る目的で盗まれた可能性もあるとみて調べている。
AP通信などによると、列車は15日にルーマニア国内で弾頭を積み、処理先の隣国ブルガリアの兵器工場に向かっていた。途中、扉をこじ開けた跡が見つかり、窃盗が判明した。
当局は捜索を続け、18日にルーマニアの首都ブカレスト周辺の駅近くに隠してあった弾頭を見つけたという。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110719/erp11071909220001-n1.htm
ルーマニアは、東ヨーロッパに位置する共和制国家で、南西にセルビア、北西にハンガリー、
北にウクライナ、北東にモルドバ、南にブルガリアと国境を接し、東は黒海に面しています。
冷戦終結後、革命により共産政権が倒れた後の深刻な経済難でルーマニア軍の主要な
師団は解散され、多くの器材は段階的に排除されたか廃棄されてしまいました。
再編が行われた1990年代後半のルーマニア陸軍の状況は深刻で、軍の予算は1989年
6億3600万ドルから3年も減額を続け、器材の50%は30年以上前に製造されたものでした。
そして装甲車両の60%とミサイル部隊の85%は使用不可能な状態だったようです。
燃料と訓練の不足のために、ルーマニア陸軍の戦力は非常に低く評価され、
全陸軍の3割のみが活動していた状態を克服すべく、1996年以後政府が軍の再建に
乗り出しています。