南シナ海で米を牽制 中国、ASEANと指針合意
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- 2011/07/21 20:48:14
【ヌサドゥア(インドネシア・バリ島)=青木伸行】東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国は20日、ヌサドゥアで高級事務レベル会合を開き、南シナ海における資源探査などの活動、計画に関する8項目の行動指針で合意した。
指針は、2002年に双方が署名した「南シナ海行動宣言」を一歩進め、法的拘束力がある行動規範の策定へ向けたつなぎ的な存在。内容は(1)活動、計画は明確に特定、確認できるものであるべきだ(2)活動、計画への参加は自由意思を基本とする(3)活動、計画の進捗(しんちょく)状況を毎年、ASEAN・中国外相会議に報告する-など。中国の劉振民外務次官補は記者団に「ASEANとの協力関係において重要で節目となる文書だ」と強調した。だが「一般論であり、具体的な規定ではない」(ASEAN筋)との懐疑的な見方もある。
ここにきて中国が柔軟姿勢を見せたのは、米国がアジア・太平洋地域や、ASEANへの関与を強めていることへの「対抗手段」だと観測されている。つまり「南シナ海の領有権問題を2国間の係争と位置づけ、米国の干渉に反対する中国は、従来の主張を変えないまま、ASEANを引き寄せ、米国との切り離しを図っているだけだ」(同筋)とみられている。
一方、フィリピンは中国への強硬姿勢を際立たせている。19日のASEAN外相会議などで、中国の南シナ海の領有権主張を不当とし、国際法廷の場に持ち込む方針を表明。ASEAN議長国のインドネシアは「妨げない」とした。フィリピンは南シナ海を領有権の係争と非係争地域に分け、係争地域では協力を進めるとの案も提起した。
さらに20日、同国の下院議員5人らが、南沙(英語名・スプラトリー)諸島で中国が実効支配するミスチーフ礁などを上空から視察。中国は強く警告しており、対立は深まりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110721-00000099-san-int
7月16日、ベトナム軍とアメリカ軍の合同演習を切欠に、アメリカと中国による南シナ海
での睨み合いが続いています。
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=557457&aid=30009289
ベトナムはもともとの領土である西沙諸島をベトナム戦争中に中国に急襲され、それ以降
中国による西沙諸島の実行支配をされていて、今でも中国との領土問題を抱えています。
またフィリピンは以前、アメリカの植民地だった経緯があり、在比米軍を抱えて委託にですが、
ピナツボ火山の噴火が原因で米軍がフィリピンから撤退を余儀なくされ、米軍が撤退した
途端、南沙諸島に中国人民解放軍の基地を建設され、実行支配をされてしまいました。
どちらも南シナ海の領土問題として、中国と揉めている海域ですが、アメリカ軍が展開
していた事から抑止力となっていたものが、近年中国の目覚しい発展と人民軍の近代化
に伴って、支配力を強化し来ているようです。