京都市美術館で開催されている「フェルメールからのラブレター展」に行ってまいりました。
フェルメールは私の好きな画家の一人。
かなりワクワクしながら朝一番乗りを目指してお出かけします。

開館と同時に入場！とはいきませんでしたが、早めに着いた所為か人は意外と少ない。
ラッキーです、のんびり鑑賞できます。
17世紀のオランダの風俗画を中心に、フェルメールの作品は３点展示されているとの事でした。

絵画展の名前があれ(↑タイトル)だからフェルメールオンリーの展示会だと思い込んでた…。
冷静に考えてみればフェルメールの現存している作品は30数点と少なめ。
３点やってきただけでも凄い事なのですけどね。

しかも「手紙を読む青衣の女」は今年修復作業が終わったばかり。
修復後初公開の作品だとか。
ワクワクが止まりません。

展示されていたフェルメールの作品はどれも「手紙」に関する作品。
「手紙を読む青衣の女」
「手紙を書く女」
「手紙を書く女と召使い」

やはりどれも素敵です。
実際の時間をそこだけ切り取ってあるみたい。
遠く離れた恋人からの手紙を静かに読む女性。
手紙を書いてる最中にふと見上げた女性の顔はとても穏やか。
一心不乱に手紙をつづる女性の側、窓をボンヤリと眺める召使いは何を思うのか。

側に当時の手紙文化の説明パネルが有り、非常に勉強になりました。
当時の手紙の例文集があるみたいで、そこに書いてある恋文がまた面白い。
こういうのは今も昔も変わらないんだなと苦笑いｗ
とても充実した展示会でした。

あ

フェルメールの作品以外に心に残った作品があります。
ヘリット・ダウの「執筆を妨げられた学者」
絵はタイトルの通り。
執筆の邪魔された学者が、不愉快そうに顔を上げている絵です。
小さな絵なのですが、この顔を上げた学者とバッチリ目が合う構図になっていてまるで私が執筆の邪魔をしたみたいな気持ちになります。
思わず「スミマセン…。」と謝っちゃいそうになるくらい。

この絵葉書がとても欲しかったのですが…メジャーな作品じゃないから無理でした。
ある意味フェルメール以上に印象強い作品でございました。
あぁ、絵葉書かレプリカが欲しい。