伝えたい言葉8 後編
- カテゴリ:自作小説
- 2011/07/25 01:03:28
「なんだかよく分からないんですけどね。」
まぁ、そうとしか言えないだろう。毅の心底がみえないのだから。第一、毅の言う“『一般人』の感覚を持っている人が近くにいてほしい”や、“将来への投資“といった言葉を頭から信じていない。だが、現実問題今回の滝野コーポレーションへの入社の話は本当にありがたかった。だからこそ受けたのだ。
「まぁ、お互いこれで同僚だね。よろしく。」
そう言ってちょっと不敵に笑った雅也は、どこまでも綾奈の知っている雅也だった。
(ちょっと心がほっこりしたかも。)
雅也がいてくれる。それは知り合いが全くいない、しかもこんな大企業で働くことになった綾奈の心にはちょっと嬉しい出来事だ。
「はい。こちらこそよろしくお願いします。先輩。」
その言葉に雅也は苦笑を返した。
「そんな『先輩』と呼ばれるほど、秘書課には勤務してないよ。大差ないさ。」
「でも、先輩は先輩ですから。」
にっこりと返してやると、雅也はそれ以上何も言えないのかむすっと黙ってしまう。でも、本当のことだ。確かに秘書課では綾奈より若干早く転属になったに過ぎないかもしれない。だが、事滝野コーポレーションでの勤務日数は年単位で違うのだから、完全な先輩と言えるだろう。
「私のことより、龍野さんの方がすごいですよ。だって、社長秘書をされてらっしゃるんですから。」
綾奈は思わず力説する。いくら主席秘書がいるとはいえ、社長秘書なのだ。忙しさも人の倍以上だろうし、気を遣うことも多いのではと思うのだ。
「―――まぁ、学ぶことは、多いかな。」
ちょっと言いよどむような沈黙の後、そう続けた雅也だった。
「龍野さん?」
その含みのありそうな言い方に綾奈は少し疑問を覚える。
(どうかしたのかしら?)
綾奈は直接には社長である『滝野孝也』のことは知らないが、ひょんな事から社長夫人である『滝野玲』と知り合った。
(あんな素敵な人を奥さんにしてるんだもの。変な人ではないと思うんだけど…。)
それとも、完璧に綾奈の思い違いなのだろうか?
「あ、いや。立派な人だとは思うよ?」
何故そこで疑問形?と突っ込みたくなる綾奈だったりする。
「まぁ、そんなことより、澤井さんはこれから大変だね。会長のお守をしなきゃならないんだから。―――ある意味、社長秘書の俺より大変かもね。」
それを身に染みて分かったのは、入社して半月くらい経ったころだった。

























いつも感想をありがとうございますw
雅也は綾奈の心のよりどころになっていってくれる展開になるといいんですが…。
雅也の移動に裏があるのか?はこれからの展開に期待してくださいw
名前は…。
どうなんでしょう?
た、楽しみにしていただける展開に持っていけますように頑張ります。
後程お伺いに行きますねw
お礼ステプどうぞ!!
そうですよね。
知り合いがいないし
仕事もついて行けるのか不安なところへ
雅也さんがいてくれるなんて心強いですねw
雅也さんも綾奈さんに気があるようですし
心のよりどころになってくれることでしょうww
ふふ('-'*)
今後の展開が楽しみです♪
それにしても
雅也さん秘書課異動にも裏がありそうですね。
それに・・・
考えすぎかもしれませんが
名前がすごく気になります。
半年後に起こる事件!
どんなことなんでしょうか><
いつも的確なアドバイスをありがとうございます。
ホントに頭の下がる思いです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします^^
この場合“ ”この二つを利用し、強調させましょう!!