豪とマレーシア、違法渡航で難民交換協定を締結
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- 2011/07/25 20:07:18
難民認定を求めて船で押し寄せる外国人の対策に苦慮するオーストラリア政府は25日、マレーシア政府と密航対策の協力協定に署名した。今後４年間で難民認定された計４千人をマレーシアから受け入れる一方、今後流入する不法入国者ら800人を同国に移送し、国連の難民審査を受けさせる。
豪政府の不法入国者対策は国民から「不十分」とみられている。同国での難民審査を希望して船による危険な渡航を計画する外国人に対し、今後は審査を受け付けないとの強いメッセージを送ることで、密航者の流入に歯止めをかけたい考え。
ただ、マレーシアは難民の権利保護を定めた条約に未加盟で、人権上の問題を指摘する声もある。ギラード豪首相は「マレーシアへの移送者は人権基準に従い、敬意をもって処遇される」と強調。マレーシアでの就労や教育の機会を与えるなど人権上の配慮もしていると述べている。
治安が安定しないアフガニスタンやイラクなどでは豪労働党政権の難民対策は穏健との評判が広がり、ここ数年はあっせん業者の手引きにより、オーストラリアでの審査を希望する渡航者が急増。現在も４千人以上が審査中とされるが、審査終了まで長期間、収容施設に留置する政策に対して根強い批判がある。。
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