中国新疆で連続テロ
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- 2011/07/31 20:19:10
【北京時事】新華社電によると、中国新疆ウイグル自治区カシュガル市の繁華街で30日深夜、2人組がトラックで群衆の中に突っ込み、刃物を振り回すなど して、通行人ら7人が死亡、28人が負傷した。31日夕にも同市内で警察官ら3人が死亡、3人が負傷する爆発事件が発生。連続テロの可能性もあり、公安当 局は事件の関連性や背景を調べるとともに、治安態勢を強化した。
新疆では2008年からテロ事件や少数民族ウイグル族と漢族の対立が相次いでおり、8月1日の建軍84周年を前に起きた今回の事件に、胡錦濤指導部は衝撃を受けているとみられる。
中国人権民主化運動情報センター(本部香港)によれば、繁華街で殺害された7人は漢族、2人組はウイグル族。7月18日に同自治区ホータンで人質ら4人が 死亡した公安局派出所襲撃事件で、ウイグル族ら14人が警察によって射殺されたことに対する報復の可能性があるという。
新華社電によると、2人組は信号待ちをしていたトラックの運転手を刃物で殺害し、奪ったトラックを暴走させて通行人をはねたり、刃物を振り回したりした。2人組のうち1人は取り押さえられる最中に死亡、もう1人は拘束された。
ほぼ同じ時刻に現場近くで爆発音が聞こえたほか、1時間ほど前には別の場所でミニバンが爆発する事件も起きた。また、31日夕に起きた爆発では容疑者2人が拘束された。
ホータンの事件について、中国当局は「組織的な暴力テロ事件」と主張し、在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」は「抗議活動に参加していたウイグル族少 なくとも20人が警察と衝突して死亡したものだ」と反論。香港紙はウイグル族女性の伝統衣装着用を禁じる地元政府の政策への不満が引き金だったと報じた。
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%c6%a5%ed&k=201107/2011073100170