中国が日本の防衛白書に反発
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- 2011/08/04 21:23:27
[北京 4日 ロイター] 日本政府が2日発表した2011年度防衛白書に対し、中国が反発を強めている。同白書では尖閣諸島問題などを念頭に、中国の対応は「高圧的とも指摘される」としていたが、これに対し中国側は、日本は中国の経済成長によって得られるビジネスチャンスの側面により焦点を当てるべきだとしている。
中国外務省の馬朝旭報道局長は、3日夜の記者会見で「日本は歴史から学び、自らの防衛政策を真剣に反省し、隣国との相互信頼を深める努力をしてほしい」と日本を強くけん制。さらに「中国の発展は、日本を含む世界のあらゆる国に大きな機会をもたらしており、中国はいかなる国の脅威になったことはなく、これからもない」と語った。
また、中国国防省の耿雁生報道官も4日、同省ウェブサイトに掲載された声明を通じ、日本は「『中国の脅威』を故意に誇張しており、隠された別の魂胆がある」と非難。「中国の防衛力強化と軍の近代化は、ひとえに国家主権と領土の保全を守り、経済・社会の順調な発展を確かにするためのものだ」としている。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-22534020110804