一夜
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/08/07 00:51:21
部屋の明かりを落として
あなたの影だけが見える
窓際に立ち
そっとカーテンを閉める
あなたは後ろから抱き締めて
耳元にキスをする
手探りでボタンをはずし
するすると服が床に落ちる
私もあなたのボタンをはずし
広い胸に顔をうずめる
あとはもう堕ちていくだけ
あなたの息と汗のにおい
あなたの唇でわたしを味わって
あなたの指でわたしを感じて
わたしは身を任せたまま
あなたの背中に爪を立てる
そして消せない傷跡を残す
あなたがわたしにした様に
甘美な世界に浸ったまま
ゆっくりと夜が過ぎていく
Mark & CarL