夏祭りの思い出と明日の君へ。
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/08/13 11:22:14
夏祭りのチープなお化け屋敷。
君と二人で入ったね。
色違いの浴衣と私より大きな後姿。
知らない人達のやるお化け。
本当にくらい闇の中。
怖がりな私の手を君は握ってくれた。
大丈夫だよって耳元で囁いてくれた。
君だって怖いくせに、私に笑いかけて
安心させようとしてくれた。
そんな昔のお化け屋敷の思い出が。
唐突によみがえってくる。
少し恥ずかしいけれど優しい思い出たちが
私の心を支配する。
幼い私の大切な思い出。
特別なことはなにも起こらない、ただのありふれた
だけど私にとっては一番大切な、そんな思い出。
君はもう僕の手を握ってくれることはないけれど。
君の左手は私じゃない誰かの右手を握っているのだろうけれど。
それでも思い出の中の君は
私の手を ぎゅっ・・・、と握ってくれてるから。
ねぇ。
今だけはこの思い出の中に溺れててもいいよね・・・?
明日はちゃんとするから。
明日はちゃんと君のこと、祝福するから。
子供のころの夏祭り。
初恋は叶わない法則、ってやつがテーマです←
⇒*碧兎詩羽* 様。
心に響いた?それはよかったー。
思い出はやっぱり、大切なものだよね。
⇒miyuzu 様。
コメントありがとうございます。
そうですね、「誰か」に出会って幸せになってくれるといいなって思います。
どれくらいかかるかは分からないけど、
この子にもいつか「他の誰か」が出来たらなと思いました。勝手ながら。
でも心に響く~