【あらすじ】名画のコレクターだった故人・有働の自宅から、ロメールのアジュール三部作の１枚が盗まれ、居合わせた管理人が殺害されるという事件が起きた。事件が起きる前、コレクションを見たいという男が有働宅を訪ねていたが、素性がまったくでたらめで、調べを進めるうち、彼は悪評高い画廊の社員で、有名な洋画家・椎名と車を同乗していたことがわかった。泉はハウスキーパーとして椎名宅に潜入することになる。

【感想】椎名がマルセイユ時代に贋作に携わっており、贋作を本物と入れ替えようとしたのではないかと予想はしていましたが、なんだかいろいろ錯綜しているうちに、椎名が家政婦相手に自白を始めてしまいました。いやー、いくら気に入った家政婦だからって、あんなにペラペラしゃべるこたーないでしょうｗ よっぽど偏屈で友人とかいない人だったのかな。何だか回が進む毎に、潜入捜査がいい加減になってきてる気がします。だって椎名を尾行していたのが、水道工事の作業員として一度顔を合わせている２人だったし。もうちょっと人員おらんのんかいと思いました。反面、まだまだ危なっかしいですが、泉は少しずつ成長してきてますね。泉なりに相手の心に入り込み、だけど深入りしすぎないというスタンスをつかんできているようです。ただ、やっぱり感情移入する部分が大きくて、そこが危なっかしく見えるのだと思います。しかし上戸は本当に抑えた演技をしてますね～。もうちょっとなんかしゃべれやと思うこともしばしば…ｗ あれじゃあ鑑識のＳ姐さんもイジメ甲斐がないでしょうに…。あと、泉がまだダボダボのハフパンとか穿いてますよね。スーツはどうしたスーツはｗ

【あらすじ】スミレの父・笹井教授が自殺していたことがわかり、白鳥は彼女にも北山を殺す動機があると考える。白鳥は田口を連れスミレを訪ねると、そこには斑鳩もいた。白鳥は何故スミレが北山を解剖していた時、一瞬手を止めたのか理由を尋ねる。斑鳩もそれを不審に思っていたらしい。しかしスミレはまだ調査中と言葉を濁す。島津の逮捕の猶予期間があと２日後に迫ったが、白鳥はまだ糸口がつかめず、犯行時の録音を繰り返し聞いていた。その時の田口との会話で、流れている曲がＭＲＩ室にはないはずのモーツァルトであることがわかった。

【感想】ますます混迷を深めてきましたね(；´Д｀) こいつだけは犯人じゃないだろうと思っていた島津が、犯行現場にいたかのような発言。北山の頭に入っている弾丸が、銃から発射されたものでなければ、今度は宇佐見が確実に容疑者から外れます。彼にそんな芸当ができるとは思えない。何故なら彼なら拳銃を発射すればいいだけだから。斑鳩にしてもそうなんですよね。警察関係者がＭＲＩ室と法医学教室を結ぶ小部屋を知っていたとは思えないし。あの小部屋が犯行に使われたとすれば、限りなく法医学教室の面々が怪しいですよね。ただ、本当に使われたのかな、とも思います。だって、あの銃声は宇佐見が田口と白鳥を呼び出して初めて工作として成立するものです。だから私がどうしても宇佐見を事件関係者から外せないのです。ただ事件後の宇佐見の反応を見ていると、北山殺害と関係あるとは思えないことが多いので、北山殺害と銃声の工作は別人の仕業で、宇佐見は後者にしか関係していないとしか思えないのです。そして宇佐見がＭＲＩ室に入ってから２発目の銃声がしたので、彼は銃声の正体を知っていることになります。本当に島津が壁を撃ったのか、気絶した島津に宇佐見が壁を撃たせたのか、２発目も実は録音されたものだったのか。だめだ…完全に混乱しています。ただ、とんでもない、私自身ちょっとバカだなーと思う推理がありまして、北山の頭にあった弾丸ですが、銃から発射されたものでないとすれば、実際に北山が縦型ＭＲＩの椅子に座っていたとして、半径５ｍ以内に入れられた弾丸が磁力で吸い寄せられ、北山の目に命中した…とか………ｗｗｗ いやー、本当に自分でもバカな推理だと思うんですが、弾丸ってそもそも先端部分がそんな尖ってはいないですよね。それを先頭に後から長い棒状のもので目を刺したとか、考えづらいんですよ。それだともっと傷口とか汚くなってるはずだし。磁力で引き寄せられたとすると、事故の可能性もありますが、そもそもそこに弾丸があったというところに、やはり事故ではない何かが感じられますよね。しかしそんなまどろっこしいやり方をしなければならない理由がわからない…。島津が犯人だとしても、彼の収賄事件の捜査は北山を殺しても終わらないと思うし、第一こんなやり方だとＡｉの普及に支障が出るのは明白。自分も捕まってしまうじゃないですか。でも何か知っているのは確実ですよね。あの弾丸が拳銃から発射されたものでないことは知っていたわけですから。つか、拳銃から発射されたものでないってことは、旋条痕がなかったってことですよね？ その説明はあったっけ？