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アメリカの歪んだアルジャジーラ封じ 転載


 この記事を書いている瞬間にも、パソコンのモニターには、私が社長を務める衛星テレビ局、アルジャジーラの危機を伝えるテロップが流れている。カイロ支局が襲撃を受け、オフィスは閉鎖され、備品は押収されてしまった。中東メディア

アメリカの歪んだ「アルジャジーラ封じ」

経営トップが独白、エジプト危機報道でも欧米メディアとは異なる視点が光るアルジャジーラをなぜアメリカは排除するのか

 

エジプト報道でアクセス激増、半数はアメリカから

 我が社はそれ以前から中東では、当事者双方の主張を伝える報道姿勢で評価を得ていた。信念を曲げ、戦場の現実を無視するつもりはなかった。

 驚きなのはアメリカのケーブルテレビ各社が、米国民はアルジャジーラの報道に興味がないと頑なに主張していることだ。アルジャジーラに貴重な周波数帯域幅を割り当てるのは、ビジネス的にも割に合わないと、彼らは言う。

 しかし、現実は逆だ。ここ数日で、エジプト情勢をライブ中継しているアルジャジーラのサイトへのアクセス数は2500%増を記録。その半数以上はアメリカからのアクセスだ。

 取材する国の社会的、政治的、歴史的な事情を記者が熟知しているという点で、アルジャジーラは特殊なメディアだ。その国の言葉を話し、地理を把握しているおかげで、他社とは違う深みのある報道ができる。それだけに、報道の自由を誇るアメリカで我々の価値ある報道を分かち合えないのは信じがたいことだ。

 それでも、真実はいずれ明らかになる。皮肉なことに、エジプトやチュニジア、レバノン、スーダンのデモ隊と同じように、アメリカの人々も壁を打破すべく立ち上がり始めた。彼らはアルジャジーラのネット上のライブ中継やユーチューブ版を閲覧し、ソーシャルメディアを駆使して情報を広めている。新時代のジャーナリズムが台頭するなか、そこで活躍する次世代の記者たちに力を与えることでアルジャジーラは成功している。

 そんな我々の報道をなぜ欧米で最も強大な国の人々が見られないのか、不思議でならない。

 
 中東カタールを本拠地とするアルジャジーラは、世界中のどの局よりも多くの記者とカメラをエジプトに投入しており、市民からの情報提供も多い。なのに、エジプトの反政府デモに関する我が社の報道を阻むハードルは増える一方だ。
 
 2月4日に記者3人が逮捕され、翌朝にはウェブサイトの一つがハッキングされた。エジプト国営のテレビ衛星運用会社ナイルサットは、先週からアルジャジーラの放送電波の送信を停止している。

 それでも記者たちは、デモ隊を暴力で抑えこもうとする政府側の攻撃に果敢に立ち向かい、エジプト全土を飛び回っている。彼らは無数の市民が権利拡大を求めて声を上げる劇的な光景をカメラに収めるため、カイロやアレキサンドリアの街頭へ飛び出していく。

 携帯電話やツイッター、フェースブックを使いこなす市民から現場の写真や最新情報がリアルタイムで寄せられることも多い。ツイッターなどのソーシャルメディアは今や、我が社の報道に欠かせないものだ。

イラク戦争突入後に貼られた「悪」のレッテル

 これに対し、エジプト当局は国内のインターネット回線を遮断。彼らの狙いはもちろん、緊迫した状況をリアルタイムで世界に伝えるアルジャジーラの力を削ぐことだ。

 もっとも私たちにとっては、情報を統制したがるアラブ諸国の政府との対立はよくあること。むしろ私が問題にしたいのは、アメリカでもまったく同じことが起きているのではないかという点だ。我が社の英語放送「アルジャジーラ・イングリッシュ」は、アメリカのテレビ放映網からほぼ完全に締め出されている。

 言論の自由を何よりも重んじるはずの米メディア界において、これは憂慮すべき事態だ。06年にアルジャジーラ・イングリッシュが始まって以来、アメリカでの放映をめぐっては次から次へと障害にぶち当たってきた。

 アルジャジーラのアラビア語放送が、中東の新メディアとして頭角を現したのは90年代後半。庶民に発言の場を与え、それまで伝わることのなかった知識層や反政府勢力の声を世界に伝える役割を果たしてきた。欧米社会では報道の自由は当然の権利かもしれないが、アラブ世界では独立系のニュースチャネルという概念はまさに革命的だった。

 その後まもなく、中東に民主主義を広めようと考えるブッシュ政権が誕生。しかし、イラクとアフガニスタンで戦争を始めてからは、アメリカ国民に伝わる情報にフィルターをかけようとし始めた。「味方か、さもなければ敵だ」という強硬姿勢のブッシュ政権下で、耳触りのいい話しか伝えないアメリカの戦争報道と一線を画すアルジャジーラは、あっという間に「悪」のレッテルを貼られた。

 

続きはここ、

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/02/post-1953.php

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2011/08/21 20:22
「怒りのアフガン」だとか、
「ちょん髷結ったサムライが歩いてる」って考えてるのかも。
http://www.youtube.com/watch?v=ZXFxm_mmX4A&t=00m50s

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2011/08/21 17:32
とにかくグローバルスタンダードの意識が日本人は薄い。
NHKと日経新聞を読んでいれば、世界を把握していると思っている人が、恐ろしいほど多い。

アルジャジーラが悪であろうとなかろうと、それは個人が判断すればいいわけだから、遮断することがそもそも間違ってる。子供じゃないんだから、フィルターかけないで。


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2011/08/21 12:37
アメリカにとっては真実を報道されると困ることがありすぎなんでしょうね。
金で黙らせていた独裁政権が次々に倒れ、民主化されるのはいいけれど、
反アメリカになってしまう可能性もあるわけで、戦々恐々といったところでしょうか?

日本は大手メディアは独占されていますから、「自由報道協会」あたりと提携して
ながしてくれればいいのに、と思います。
大手メディアだと都合の悪いところはカットして流すでしょうから。
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2011/08/21 09:41
いつもBS1のと、アルジャジーラ・イングリッシュは今も見てたけど・・・・・・・・・



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