読書感想文【失言辞典】
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/09/03 17:34:45
「失言辞典」
失言委員会 編・著 学研
ちょっと気の利いた事を言ってやろうとした時、
カッとなった時、
切羽詰った時など、
人は失言をしやすくなる。
一般人なら、せいぜい周囲の人に「はあ?」と言われるくらいだが、
それが政治家、芸能人、スポーツ選手などテレビに出演する機会が
多い人ほど、大騒ぎになる。
教科書に載っている吉田茂首相の「バカやロー」から、ある試合を
きっかけにバッシングの対象になってしまった、某一家まで、100の
失言が収録されている。
とは言っても古い失言は数少なく、ほとんどは近年のもの。
失言を見れば、聞いたことがあるとピンとくるものばかり。
後から見れば、よりによって、なぜ、そのタイミングで、と思うが、
そのタイミングでやってしまうからこそ失言なのだろう。
本の中に出てくる失言で一番のお気に入りは次のもの。
「着服して・・・あっ、着席して」
社保庁の職員が年金着服・横領問題についての記者会見で
そのタイミングといい、内容といい、絶妙すぎる。
お笑い芸人でも思いつかないだろう。
本には載っていないが、自分が覚えている中での近年の失言
(というより迷言?)の最高傑作は次のもの。
「牛は海に住んでいない」
2011/7/2 フジテレビの番組「渡辺陽一が撮ったこれが世界の「戦場」」にて、
中学生の「牛は保護しなくていいのか」という質問(内容は要約)に対する
ポール・ワトソン(シー・シェパード代表)の答え
ランド・シェパードやスカイ・シェパード、場合によっては、スペース・シェパードも
作る予定があったのだろうか。
個人的にも「失言(迷言)」を集めたくなった。
ワンフレーズだけ切り取って便利に使いまわすマスコミ、
というのが目につきますね。
この間ニュースを見て思った
出版されてから3年くらいたっているので、古本屋かアマゾンで
探すと安いのが見つかるかと思います。
あははは。
これは面白そうな本ですね。
どんな分析をされていたのか、とちょっと興味があります。
ということで、
それを言った時の状況と、言葉の関係を洞察すると、
失言した人間のパーソナリティがわかるかもしれません(笑)。
・・ん~っていうか、自分たちは世界の警察官だと思っている某国は、
各国の政治家の失言(というか、言動)を、分析して、
その政治家のパーソナリティを、炙りだしているそうです(汗)。
と開き直るしかないですね。