「ご近所の博物誌」
- カテゴリ:マンガ
- 2011/09/05 23:33:46
寡黙だけど、いつも秀作を描く漫画家、わかつきめぐみさん。
彼女のこの作品を、久しぶりに読み返した。
やっぱり幾度読んでも、いいなあ。
シンプルイズベスト…これがしっくりくる。
この人のスタンスが大好きだ。
けして派手な絵でも、おおげさなコマわりでもない。
でも心にすうっと入ってくる漫画。
どこかの星のどこかの国の、博物学者ニ羽(にう)さん。
村長さんの家で育てられている孤児の少年三稜(みくり)。
この2人のやりとりは、ユニークだけど心にしみて、すこし切なくなる。
分類はファンタジーになるのだろう。
大上段に構えた異世界もののファンタジーじゃない。
なにげないエピソードの積み重ねが、世界を支え物語の奥行きを与えてる。
自然と心に残る名作だ。
連作短編のエピソードの中で。
「貧乏蔓」と「月光茸」「大晦日」の話がお気に入りだ♪
コメントありがとうございます。
私もララでデビューされたころから、彼女のファンです。
もうかれこれ×0年付き合ってますでしょうかw?
わかつき先生独特の、あの余白のとり方と、無駄のないかわいらしい絵柄。
それとよく似合うお話が、とても大好きです。
わかつきさん、いいですよね。
暮里さんやライムが活動していた頃から拝見しています。
それ以前のも遡って買い求めたりして集めました。
絵の上手な漫画家さんは大勢いると思いますが、これほど余白を大切にされている方は少ないのでは。
画面も余計な描写はありませんし、登場人物のやり取りも適切な「間」があるのが好きです。
たぶん、静かなしっとりしたアニメになりそうです。
A-A さま
貧乏蔓の果実をたんまり食べて、そっくりかえったキキ、可愛いですよね♪
夏目さんとか夏藤さんとかも、面白いですよ♪
あと、山の主さまの話とか、もののけくんの話とか。
わかつき先生の作品は、どれもこれも隠れたテーマがすきなんです。
声高に叫ぶでもなく、熱く語るわけでもなく、でもちゃんと解る。
そこが今も静かなファンにとっての、大きな魅力なんだと^^
特に『ご近所の博物誌』いいよね。
食いしん坊のキキ可愛い^^
『ソコツネ・ポルカ』とか『ゆきのはなふる』とかも好きなんだ~❤
わかつき先生のお話は優しくてこころがほんわかするんだけど、
どこかに寂しさや厳しさが匂う、そんなところがお気に入りなのです^^