カダフィ派の車列、国境を越えてニジェール入り
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- 2011/09/06 20:31:18
【9月6日 AFP】リビアのムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐派の装甲車の車列が5日夜、国境を越えて隣国ニジェールに入った。ニジェール軍関係者が明らかにした。
この軍関係者は、数十台の車両からなる異例の大規模な車列が、ニジェール北部アルリット(Arlit)からアガデス(Agadez)に入り、さらに首都ニアメー(Niamey)に向かうところを目撃したと語った。また、この車列の中にカダフィ氏か、息子の1人がいたのではないかとの憶測が飛び交っているという。
同様に、アガデスの民間ラジオ局のジャーナリストも、市内を横断してニアメーの方角に向かう数十台の車列を見たと話した。
これに先立ち、ニジェール政府筋も、カダフィ政権の高官らが4日に国境を越えて逃げてきたと話しており、この中には同政権で治安を担当していたマンスール・ダウ(Mansour Daw)氏も含まれている模様だ。これまでダウ氏は、カダフィ氏の少なくとも2人の息子とともに、カダフィ派の最後の拠点で反体制派軍との戦闘が続くバニワリド(Bani Walid)にいると見られていた。
こうした見方に対し、カダフィ派のムサ・イブラヒム(Moussa Ibrahim)報道官は5日、シリアのテレビ局Arraiとのインタビューで、カダフィ大佐は素晴らしい健康状態で、リビアの奪回計画で多忙だと反論した。イブラヒム氏は「依然として、われわれは強大であり、カダフィ氏の息子たちも国防の役割を担い、国のために命を捧げるはずだ」と語ったが、息子たちの個人名には触れなかった。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2824881/7721986