かぐや姫(天照大神版)
- カテゴリ:人生
- 2011/09/08 00:45:04
かぐや姫。(天照大神版)
むかし、むかしあるところに子のいない老夫婦が「死」に怯えて暮らしておりました。
たくさんの物の怪、妖怪が、老夫婦の「怯える」魂を欲しいと、狙っていましたが・・・老夫婦は毎朝、毎晩「天照大神」に感謝を捧げる信仰深い夫婦だったので、物の怪たちも手が出せずにいました。
「天照様」はある日、夫婦に言われました。
「竹やぶへ行ってごらん」
信仰心の厚い夫婦はさっそく竹やぶへ行きました。
すると、竹の一つが光っているのです。
その竹を斧で割ると、中には赤ちゃんがいました。
それも女の子です。
二人はまさにこれは「天照様」からの神託であると。
おおいに喜び、家に連れて帰り、育てました。
女の子は、天照様の生まれ変わりなのか、いつも輝いていました。いつも輝いていることから「かぐや姫」と、名づけられました。
姫は驚くことに三日もすると、成人女性と同じ姿を取りました。
着物を着れば天下一の美しさ。
またたく間にそのうわさは広まり、日本全国から
五人の貴族たちが、姫を嫁にもらいたいと、やって来ました
しかし、老夫婦は素直に喜べませんでした。
姫がいなくなれば・・・せっかくできた「しあわせ」が消えてしまう・・・。また「死」に怯える毎日に戻ってしまう。
そんなのは嫌じゃ。
二人はそう話し合い、姫がどうにかして断わってくれないだろうか・・・と、思っているところ。
かぐや姫は「入手不可能のお宝」をそれぞれに言い渡し、見事に断わったのでした。
一人だけ・・・火ねずみの衣を持ってきた貴族がいましたが・・・「火ねずみの衣なら、火に燃えぬはず。火をつけてくだされ」と、言い。目の前で焼いてみると、あっと言う間に焼けてしまい、偽物だとばれてしまいました。
こうして縁談を断わった「かぐや姫」は、月を見ては泣いたり、ため息をつくようになりました。
見るに見かねた老夫婦は尋ねました。
「どうしたのじゃ、かぐや」
「おじい様、おばあ様。私はまもなく天へ帰られねばならぬのです」
そう言って、かぐや姫は泣き出しました。
老夫婦は、このことを時の天皇に申し出て、守護してくれるように頼みました。
ただ時の天皇が、少し有名になったぐらいで・・・動いてくれるわけもなく。老夫婦はついに「物の怪」たちに騙されてしまいました。
「物の怪」たちはとうとうスキが出来た。これで「老夫婦」を絶望に落として魂をいただくことができる。しめしめ。と、
思い、喜んでおりました。
そうとは知らない老夫婦は「物の怪」たちを家に招き、警備をさせたのです。
「おじい様、おばあ様・・・今宵がお別れであり、旅立ちであります。そしてそれは私の真の名を教える日でもあります」
老夫婦はきょとんした顔で、かぐや姫を見ました。
一体この子は何を言い出したのだろう?
かぐや姫はますます輝きが増していきます。
かぐや姫の輝きが最大となって、屋敷全部を包みこんだ時
目の前にいるのは・・・老夫婦のよく知る神様でした。
天照様だったのです。
天照様の周りには諸天善神がおられました。
そして外の物の怪たちは一人残らず、地面にひれ伏し、土下座しておりました。中には浄化されて消えていく、物の怪もおりました。
「もういいんだよ」
天照様はそう言われました。
老夫婦にはわかりました。
「ああ、もういいんですね」
そして・・・二人は謝りました。
「天照様・・・私どもは勘違いしておりました。「死」とは怖くて、冷たいものだと・・・思っておりましたのに。この世で味わったどの体験よりも「あたたこう」ございます。ありがたや」
次の日・・・屋敷には老夫婦の安らかな顔をした死体が二つ
重なるように、寄り添い、倒れていましたとさ。
ちゃんちゃん。
ps:賛否両論あると思います。
ただね・・・どの人も、どんな悪人さんもね・・・必ず最後は天照様にお迎えいただくんだよ。
道に迷って、「物の怪」やる人もいるけど。
必ず天照様にお迎えいただけるようになってるからね。
大丈夫だよ。
大丈夫だからね。あい
お話の中から本当に光が溢れてきたよ。。^^
このお話、いいですね。
わたしもアマテラスさまにお迎えいただけるようになりたいなあ。
胸に響きました。
リルルさん。このブログあったかいねヾ(@~▽~@)ノ
いつかひとは亡くなる・・・。けっこうわたしにはきつい。
でもお迎えにきてもらえるなら
きっと 恐くないね。
そうおもえました
わかったよっ♪