あの日から⑭~3 11 から変わったモノ
- カテゴリ:ニュース
- 2011/09/12 06:07:38
ブログもすっかりご無沙汰だったです。
あれからちょうど半年経ちました。
ここらは、見た目は変わらない日常、
見た目では分からない非日常が混在しています。
その辺のテーマでUPします。
①心~自殺志願者さえ絶望に
だいぶ前に、会社のオタク友人の話をしましたが、
彼は”元”自殺志願者です。
好きな漫画もそのせいなのか、”エヴァ”など破たんモノが中心です。
あれからは忙しく、なかなかゆっくりと話す理解が無いのですが、
この間、地震と原発の話をすることがありました。
ひとしきり話した後、ぽつりと
「漫画ではカタルシスが起こると世界が変わるけど、本物のカタルシスは
何にも変わらなかったですね」
…ハッとしました、心の奥ではカタルシスを求めていたものが、カタルシス
にすら絶望している。
こころの逃げ場を失うことは、人にとってとても辛いこと。
大なり小なりでしょうけど、この差は大きいように感じます。
みんな、そうは見えなくても傷が大きい事を実感しました。
②子供達~活動範囲
田舎ですので、私の子供達はほぼ、野生児です。
息子などはカエルや虫を捕まえるのが大好きな子供です。
今までは遊ぶ時はほったらかしでしたが、今は違います。
「ここまでは遊んでいい、ここまでは駄目」
こんなことを言わなくてはならなくなりました。
もちろんその範囲は私たちが測定した箇所だけです。
今まで自由に遊んでいたのにそんな制限があります。
息子などは当然、拾ってきたものを家に入れたがりますが、
当然室内は駄目、虫やきれいな石も当然です。
自然と楽しく向き合うことが出来なくなり、またこの子が
大きくなるまでそれが解禁になることは絶対にないでしょう。
③ホットスポット~その差別。
この間、ホットスポットの家のお葬式に出席しました。
値の平均値は0.6μSv、私の所の約3倍以上です。
申し訳ないですが、子供達もいたので、まるで
”逃げかえるように”帰ってしましました。
不義理であることは分かっているのですが、申し訳ないことを
したなあと…。
こんなことは、福島県土どこでもあるでしょう。
そしてこれが、心ない人が、
いやもう私でさえ、差別ではないかと…
おかしなことが、県内で起こらないことだけを考えています。
これが、もっともどうしようもないことでしょう。
幾らカネを積んでも帰って来ないもの、これが
一番悲しい出来事ですね。
自分が変わってやれたらと思わずには居られません。
毎時0.6μSvが平均値だとやはり、大きいですね。
筋違いとはいえ、やはり大きいところには行きたくない
のは人情、私だけ行ってくりゃ良かったと思っています。
もちろん、東電にそこまでの保証を求めるのは当然ですが
結局最終的には国負担、そこまでの税金論~うやむや~のような気がします。
とっとと国有化して幹部の資産を凍結すりゃいいのに。
やる気が無いような気がします。
おいてくれるだけマシなような気もしますが、他県産の当て馬ですね。
自信はないですが、検査している分だけ、他県産よりは安心なような気がしますがね。
ひとはどこまででも何かに頼らなければならないもの。
それが外の人にはガラクタに見えるものでもです。
それを奪い取った出来事を、震災の一言で片付けるには
あまりにも酷です。
人間のなれというものはある意味怖いもので、これも日常にとって変わってしまうものです。
子供達の持っているクイクセルバッチもそう、
これで子供達の被ばく量を測定するのだそうですが、
もう被ばくしているものを突き出して、あなたのお子さんはこれだけ被ばくしました。と
言うつもりでしょうか?
これが日常であると誰が言えるのでしょうか?
こんなことを許したのは誰でしょう?
拾ったものも家に入れられない・・・
切実です・・・代わりたいと、思ってしまう・・・もう、私の年齢になったら、放射性物質の蓄積なんて問題ではないから・・・
子どもさんは感受性が高いので親御さんが注意するのは当たり前かと。
それを不当差別のように言うのは筋違いですよね。
避難されるべきは、そんな事態を引き起こした東電のはず。
国や東電が補償を減らすべく世論操作しているとしか思えません。
どちらも被害者ですから。被害者同士で傷つけあうなんて本当に戦時中の大本営です。
お昼を過ぎるといつも売り切れてしまうのに、その日は沢山ありました。
私の「この時間にこんなに残ってるって珍しいね」の言葉に、旦那さんが返した言葉は
「福島県産だからじゃないか・・・」
確かに横で売られていた他の産地のきゅうりを買う人が多かったかも。
なんか・・・悲しいですね。
お安かったので沢山買いたかったのに
お1人様1点限りでした。