Nicotto Town



拾ってしまった携帯。


ペットショップでネコの砂を買い、重くなった自転車をこぎ出そうとした瞬間、見なくていいものを見てしまった!!      二十歳位の男の子が、目の前を自転車で通りすぎながら携帯を落としているのだ、音楽を聴いているらしく、落としている事にも気づかず、私の呼び止める声にも気づかず・・・参った!!ゲリラ豪雨きそうだから、早く帰りたい。     交番に届けるのが一番楽な方法だけれど近くにはないので、届けられても困るだろうし、本人の手元に届くかどうか・・・仕方ない、追いかけるか・・・(あまり、いい人になりたくない私)が、今日は特別だと帰る方向とは逆の道を追いかける。       環八の信号そのまま赤でいて・・・と願いも空しく青に変わる。歩道は他の自転車でいっぱい、その中に入っても追い越せないから、追いつけない。危険だけれど、環八の車道から彼の前に回り込むしかない・・・砂を積んだ自転車は重いしハンドルをとられる、ここで事故にあったら彼は私の都合など知らないのだから、素通りして行くだろうし、車は何故!?車道を走ると私を責めるだろう・・・そして、猫は夕飯の時間が遅れてる事に腹を立てるだろう・・・  だから、事故る事だけは避けたい。      彼の前まで回り込めた、携帯を見せなければ止まってくれるワケはない、彼にとって私は見知らぬ人で、変な人でしかない・・・片手運転に変え、携帯を持つ手を大きく振る、チラリと見るがなかなか気づいてもらえない(携帯の色は白)・・・とにかく続けた。アッ、何で俺の携帯!?という表情に変わり、止まってくれた。     無事に渡せて、良かった!!    ゲリラ豪雨来る前に早く戻ろう。




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