伝えたい言葉12 後編
- カテゴリ:自作小説
- 2011/09/28 23:54:00
すこし思考の旅に出ていたのか、綾奈は自分を呼ぶ叶斗の声で我に返った。
「貴、姉貴ってば、聞いてくれている?」
「あ、うん。ゴメン…。―――えっと、何の話だっけ?」
「だから、今週の週末の話だよ。何時ごろに行けばいいのかって話。」
「あ、そ、そうね。―――10時くらいに来てくれると嬉しいわ。いつも通りに駅まで行くから帰りにスーパーに寄って一緒に買い物してからこの部屋に来たらいいんじゃないかしら。」
「じゃぁ、それで。」
「諒一も叶斗も、他の子と約束があればそちらを優先してくれていいのよ?一日くらいこちらに来なくても大丈夫なのよ?」
しばしの沈黙がある。
「それって、姉貴が他に用事があるってこと?」
「―――ま、まさか。そんな訳ないでしょ?」
ちょっと焦り気味に返事をする。ついつい雅也のことを思い出してしまうのを見破られたのではないかと思うと気が気でない。
(そんなんじゃ、ないのに…。)
思いっきり頭を振って雅也のことを頭から追い出そうとしたところで当分消えてくれそうにはない。
「姉貴?」
不思議そうに問いかけてくる叶斗に、綾奈は今度は神経を集中する。
「と、とりあえず、二人に用事が無いようだったらいつもの時間でいいわよ。あ、そうだ。どうせだったら、今週は二人に料理してもらおうかしら?」
「え?」
「げ!!」
叶斗の言葉の向こうから諒一の嫌そうな声も聞こえてくる。
「だって、ちゃんと自炊してるんでしょ?たまには私も二人の手料理を食べてみたんだけど?」
「俺らは毎日自分たちの料理を食べてるから、いい加減姉貴の料理が食べたいよ。―――横で兄貴も大きく頷いてるしさ。」
叶斗の言葉に綾奈は思わず吹き出してしまった。きっと料理と言っても野菜炒めとか目玉焼きとかで急場をしのいでいるのだろう。
「分かったわ。じゃぁ、週末までにリクエスト考えておいてね。週に2回しか手料理をふるまえないから奮発するわよ?焼肉とかはどうかしら?」
「焼肉?」
そう問い返す叶斗の声が遠くに聞こえたかと思うと、今度は諒一の怒鳴る声が聞こえてきた。
「―――焼肉って焼くだけじゃないか!!そんなの俺たちだけでも出来る!!」
尤もである。いつも一緒にいるのなら焼肉でも嬉しかっただろうが、男二人で住んでいるのである。焼肉などはいつも食べている食事の一つにすぎないだろう。
「はいはい。じゃぁ、リクエスト考えていてね。―――じゃぁ、土曜日に駅で、ね。」
笑顔のまま、電話を終える。
いつもの日常。
綾奈の幸せを感じるひと時だった。

























本当にありがとうございます。
しっかりついてました、『」』…。
激反省中です。
焼肉はきっと二人の時にしてるかなって思いまして…。
盛り上がるし、美味しいんですけどね。
彼らは家庭の味に飢えてるって感じです。
叶斗と諒一では叶斗の方が精神的に大人なイメージで書いてます。
雅也の障害になるのは諒一よりもむしろ叶斗かもしれないです。
いつもコメントありがとうございます。
すごく嬉しいです。
「今度は諒一の怒鳴る声が聞こえてきた」の文のあと、台詞ではないのに「 」 」 (かぎかっこ閉じ)がついています;;
知らないうちに雅也さんのことを考えていてしまうなんて。。。
綾奈さん、早く自分の気持ちに気づいてほしいです><(気づいてもいいころなんですけれどww)
叶斗クン、しばしの沈黙。何か察したご様子ですねb
そして「料理して」と言ったときの二人の反応、やはりまだ子供男子、弟なんですね、って、にやけながら思いました(
叶斗クンの冷静さと、お兄さんである諒一クンのどちらかというと弟みたいな、すぐ熱くなっちゃう子供っぽいところ、二人の関係も好きです←
焼肉。。。盛り上がるのには最適の料理なんですけれど・・やはり、お姉さんの手料理が食べたいのね←
続きも楽しみにしています^^
いつもありがとうございます。
「週に2回しか手料理をふるまえない」のは、二人に対してだったんです。
書き方が悪かったです、ごめんなさい。
雅也の気持ちどころか、自分の気持ちにすら気づいてない
綾奈ってどうよ!Σ(・Д・;)
って思いつつ、書いてます。
これで恋愛にはってううするのか(*´v`b)。゚って思ったりw
そろそろ、三人のご対面、になるのか
またお付き合い下さると嬉しいですw
料理上手な人は尊敬しますよね゚+o。((*^∀^))ニコッ。o+゚
私も料理べたです。
なんだか毎回味が違うんですよ、作るたびに
おかしいなぁ…。
サークルでお悩みですか?!
お力になれることがあればおっしゃって下さいませ(*゚人゚*)ノ
ウソついたらダメですよぉ~w
「週に2回しか手料理をふるまえない」ですって?
毎日、ふるまいまくってるじゃないですかぁ~ww
そんなんじゃないって
そんなんでしょうよ・・・。
自分の気持ちにも気付いてないんですか?
相当、疎いんですね。
でも、そういうところがかわいい☆
きっと次回辺りは
雅也さんと弟くんたちの鉢合わせですよね!?
うひゃー!
楽しみです!!
ステプどうぞ!!(最近サークルのことで悩んでいる管理人でした☆)